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夢の中の老人

第37話「平成不況はアメリカの経済制裁によってもたらされた」

バブル崩壊「平成が終わったので、平成という時代を振り返ってみたい。平成はバブルが吹き飛んで日本が長いデフレに入った時代で、そのデフレは今も続いている。つまり平成は日本にとってデフレの時代と言えるだろう。」そう老人は口を開いた。

「今や先進国はどの国も低成長に苦しんでいます。別に日本だけがデフレ(低成長)というわけではありません。」

「確かにリーマンショック以降どの国も低成長に苦しんでいるが、それは最近の10年ほどのことで、それまでは欧米諸国は健全な成長を遂げていた。何故、日本だけがここまでデフレ傾向なのかを考えてみたい。

日本と同様に第2次世界大戦の敗戦国である西ドイツは、東ドイツと再統合する時、東ドイツの価値の低いマルク(西ドイツの10分の1 の価値)と自国のマルクを一対一の比率で交換するという大英断を行ったが、見事に成功してEU の盟主となった。日本経済の失敗は政府の対応の悪さが原因だと言われている。
確かにそういう側面も大いにあるのだが、実はそれだけではなく、アメリカに経済制裁を加えられたからだということを忘れないで欲しい。」

「バブルがはじけたのは、日本人が土地神話に踊ったことや急速な景気上昇が原因であり、いわば[山高ければ谷深し]のごとく、ある程度仕方のないことだと思います。確かにもう少しマシな金融政策がとれたかもしれませんが、それは今になって思えることで、当時としては難しかったでしょう。アメリカの経済制裁が原因だとは大げさじゃないですか?」

日本人による爆買い

「中国人が最近まで日本で爆買いをしていたのを知っているだろう。薬や炊飯器など多くの品物を買っていた。中国には偽物が多くて安心できない。日本なら安心して買うことができる。だから友人や親戚に頼まれて日本の商品を爆買いしていたのだ。
いまから30年くらい前は、中国人ではなく日本人が海外で爆買いをしていた。」

「本当ですか?」

「フランスのブランデーやアメリカのタバコなどは日本ではとても人気が高かったので、海外旅行に行くと手に持てるだけ持って帰ったものだ。酒は一人3本までだったかな?タバコも何カートンとか量が決まっていて、ルイヴィトンのバックも仕事でパリに行く人に頼んで買って来てもらっていた。
何故そんな現象が起こったのか?それは日本の関税が高すぎたのだ。つまり、明らかな貿易障壁があり、それで政府は日本の国内産業を守っていた。」

「日本人も中国人のように爆買いしていたなんて面白いですね。貿易障壁を作っていたわけだ。でも日本人は中国の人のように行儀が悪いことはなかったですよね。」

マナーを知らない日本人

「残念ながらそうではない。
農協からのツアーが欧米諸国に行くようになると、マナーの悪さが指摘されるようになる。ホテルに泊まると下着で廊下を歩く。スリッパを履いてレストランに行く。日本の温泉旅館の感覚でホテルに泊まったのだ。スープは音を立てて飲むし、食堂では帽子を脱がなければならないというマナーも知らなかった。必ず帽子を脱がなければいけない場所は2つあり、一つは食堂であり、もう一つは教会だ。」

日本人は技術をアメリカから盗み、国策として半導体技術を推し進めた

「でも日本人はアメリカから技術を盗んだりしませんし、中国のように国策として技術を押し進めたりしません。」

「実はそうではないのだ。ずいぶん昔に読んだ本の中に面白いことが書いてあった。日本はアメリカからトランジスタの技術を盗んだとね。敗戦国の日本にトランジスタなど作れるわけもないとアメリカ人はみくびっていたから、初めの頃は気前よく技術をみせていたというのだ。その後、半導体は通産省が音頭をとり、日立やNECなど大きな会社がスクラムを組んで世界を席巻する技術を作り上げた。まるで中国が国策で技術を推進しているようだろ。」

「ファーエイの話にそっくりじゃないですか?」

「貿易障壁を作るし、爆買いはするし、行儀は悪いし、モーレツサラリーマンというぐらい馬鹿ほど働くし、エコノミックアニマルというくらい金が好きだとなれば、先進国からは異質な民族だと思われても仕方がない。海外では結婚に縛られない生き方をフリーラブと言っていたが、日本人は何を勘違いしたか?フリーセックス(自由なもしくはタダのセックス)と呼んでいた。」

「なるほど。見方を変えると面白いですね。」

「そんなヤンチャをしていた日本だが、アメリカ人の日本に対する怒りが頂点に達したのがロックフェラーセンターを1989年に三菱が買ったことだ。これがアメリカ人を心底怒らせた。
オーストラリアでも不動産を買いまくり、不動産価格が高騰して恨みに思っている人が多かった。フランス人はヴィトンの店に行列を作る日本人をブタ呼ばわりしていた。異質な日本を叩いてほしいと先進国の人たちは思っていたはずだ。」

「まるで中国とそっくりじゃないですか?」

ライトハイザーの日本叩き

「今、中国との貿易交渉をしているのがライトハイザーだ。若き日のライトハイザーは、日本の自動車摩擦で日本叩きをしていた男だ。日本政府の提案書を紙飛行機にして飛ばしてみせたという。

日本はアメリカの要求を次々に受け入れていった。まず、日本はアメリカで車を作ることを求められた。半導体の輸出規制も受けたので、仕方なく韓国や台湾に拠点を移して輸出するうちに今度は韓国に技術を奪われてしまった。液晶技術、ウォークマン、半導体という最先端技術はなくなった。そこで日本は深刻な不況におちいったのだ。

新しく売れる技術が無くなり、創業者であるパナソニックの松下氏、ソニーの森田氏や井深氏、ホンダの本田氏が亡くなると、無難な経営をするサラリーマン社長が会社を運営するようになった。彼らは技術を開発することはできず、コストを下げることだけを考え、中国に工場を作り、政府に働きかけて非正規労働者を作り出した。そして下請け工場を締め上げて利益を確保することに専念した。」

「つまり儲かる技術をすべてアメリカに押さえ込まれ、安さを求めて中国に進出したが、今度は中国に技術を取られた。景気が悪いので電子部品に詳しい職員をリストラすると、その人たちは韓国の企業に雇われていったが、技術を取られるとその人たちは数年で捨てられてしまったというわけですね。」

「その通りだ。ジャパン アズ No1 などと調子にのっているうちに失敗してしまった。新しい技術や会社がどんどん生まれてこない国に未来はない。
大切なことは金融政策だけで国を復活させようとすることではなく、まずは敗北を認め、それにどう対処するかを考えねばならない。」

「まずは敗戦を認めることですね。ドイツは大きな貿易黒字を出していますが、問題になることは少ないですね。何故ですか?」

「日本人は一気に同じ方向に走る傾向がある。もう少しゆっくりやっていけばこれほどの日本叩きにはなっていないだろう。
また新しい企業が生まれていないことも問題だ。大きな企業はベンチャー企業の技術を盗もうとするから新しい技術は生まれにくい。
GAFAの社長は皆創業者だ。創業者でないと大胆な仕事はできない。新しい技術が次々に生まれてくればこれほどの不況にはならなかっただろう。」

米中貿易摩擦の行方

「話は変わりますが、アメリカの中国叩きはどうなるのでしょうね。アメリカは日本を好きなように叩くことができた。それは日本が同盟国であり、しかも日本にはアメリカの基地がありますから。
ところが中国は核兵器を持っている大国です。マーケットとしてもとても大きい。日本の時ほど叩くことができるのでしょうか?」

「そこが興味のあるところだ。
アメリカの同盟国でアメリカが信頼しているのが、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアの4つの国だ。この他に日本も同盟国になるが、この中で最も経済大国なのは言うまでもなく日本で、イギリスのGDPは日本の55パーセントしかない。もし日本を叩きすぎるとアメリカのヘゲモニーは落ちてしまう危険性がある。
アメリカは中国を思いっきり叩きたいだろうが、どこまでいけるか新しい元号でのお楽しみというわけだ。」

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