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臨床日記

54.水に溶けない石膏の治療に必要な量

石膏は硫酸カルシュウムという鉱物で、チョーク、グラウンドの白線、美術室の彫刻など広く使われている。鉱物だから水にはほとんど溶けない。100ccの熱湯にわずか0.2gほど溶ける。

水に溶けだす量は0.4から0.7g

石膏石膏は麻杏甘石湯、越婢加朮湯、桔梗石膏などに広く使われていて、エキス漢方では多いもので10から15g使われているが、実際にはどのくらいの量が水に溶け出しているのか興味のあるところだ。こういった基礎研究はほとんどされていないが、富山の配置薬の社長だった成川一郎先生は煎じる水の量で実験すると、0.4gから0.7gほど溶けると書いている。(成川一郎著「漢方の主張」)
つまり石膏はどんなに多くても僅か0.7gしか患者さんに投与できないことになる。

石膏の抗炎症剤としての効果

石膏の抗炎症作用を強めたいときには1日に60gとか80gを煎じ薬の中に入れて使いなさいと生薬辞典には書いてある。だが、溶解度は決まっているので、いくら使っても水には0.7g以上溶け出さない。おそらく煎じの場合は多量の石膏を炊くと石膏が擦れ合い、水には溶けないまでも煎じ薬を飲むときに沈澱した石膏を一緒に飲むことになるから摂取量が少しばかり増えるのだろう。

石膏の抗炎症作用はどのくらい強いのだろう?

石膏は抗炎症作用がある。確かに0.7gでも効くが、もっと多く投与するとどうなのだろう。

私は丸薬を使っているので、好きな量を投与できる。1日2〜3g投与すると石膏の抗炎症作用を明確に感じることができる。さらに麻黄・石膏の利水作用も丸薬にして石膏の量をしっかり入れると強力な利水作用を感じることができる。

つまり石膏は2〜3g以上使う必要があるようだ。生薬には石膏以外にも鼈甲(カメの甲羅)、牡蠣(カキの貝殻)、滑石などの水に溶けないものがあるが、丸薬で投与するほうが強力だと感じている。

エキス漢方に石膏を混ぜて使うのはお勧めできない

こういうことを書くと、エキス漢方に石膏を混ぜて投与すれば効くと考える人もいるだろう。だがお勧めできない。石膏を少々足したところで元のエキス漢方の効きが悪いので、それほど劇的には変わらないこと、さらに鉱物は消毒されていないので、細菌に汚染されている可能性があることだ。石膏は焼石膏を使えばいいのだが、カキや鼈甲は加熱しなければ使えない。焼牡蠣が昔はあったが今はあるのかどうか知らない。

私は丸薬を作った後、乾燥機のプログラミング運転で消毒に必要な高い温度を短い時間かけ、後は乾燥に必要な低温を長時間かけて乾燥させ、生薬の風味が失われるのを最小限に抑えている。

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