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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
43. 交通事故後遺症(左下肢内側部の痛みと歩行障害):54歳女性

左下肢の内側の傷跡3か月前、自転車で出勤中にバイクと衝突、バイクが左下肢の内側に当たり、跳ね上げられるように転倒した。骨折はなかったものの歩行困難になり、松葉杖をついて診察に来た。歩けないため通勤はタクシーを利用しているとのことだった。

ふくらはぎの筋肉は断裂しており、受傷部位はリンパ浮腫のように腫れて硬く、少し押しただけで痛みがある。足首にも痛みがあり、歩くことができない。

漢方には通導散や治打撲一方という薬がある。打撲に使う薬で不思議なほどよく効く。時間の経過した首のむち打ち損傷にもよく効く。

そこでこれらの薬の中の打撲を取る駆瘀血剤を集めて作ったオリジナル丸薬を投与した。さらに浮腫があるので、麻黄・石膏を含む七苓丸を使用した。
だが、ほとんど効かない。そこで病態を詳しく分析してみることにした。

歩行障害の原因の一つは小脱臼

足首は脛骨と腓骨に挟まれているだけだからずれ易い。

足首は脛骨と腓骨に挟まれているだけだからずれ易い

足首は受傷していないが、捻挫したときのように痛くて歩けない。整形外科で足関節は異状ないと言われているが、よく観察すると、足関節が腓骨と脛骨の間からずれていることが分かった。

このずれは鍼灸やマッサージでは治らない。理由は明白で脱臼は骨の位置を治すことでしか治らないからだ。
そこでアキレス腱を引っ張りながら足関節を正常な位置に押し込む治療を何度かすると、痛みが和らぎ、松葉杖から普通の杖に移行できるようになった。

足関節のわずかな脱臼は整形外科で見逃されていることが多く、またそれを治せる先生もいない。この小脱臼は、多くの場合、1度の施術で治ることが多いのだが、この患者さんの場合は何度も施術する必要があった。その理由は受傷部位の瘢痕化と浮腫だと思われる。

受傷部位の腫れと筋肉の断裂による歩行障害

踵を引っ張り、足関節を正常な位置に入れる

踵を引っ張り、足関節を正常な位置に入れる

急性期を過ぎているのに3か月も浮腫が引かなくて痛みがある。浮腫はリンパ浮腫のように硬くて少し押すだけで痛みがある。
この浮腫と筋の断裂による拘縮がアキレス腱を引っ張って足関節が入りにくいのだろう。

リンパ浮腫は五苓散や麻黄・石膏の組み合わせでは効かない。灯心草や大腹皮などの利水剤を使い、瘢痕を柔らかくする紫根などを投与すると腫れが引き、柔らかくなると同時に関節も正常な位置に入って杖なしで歩けるようになった。

この患者さんは交通事故にあったとき、跳ね上げられるように転倒した。その時、踵から落ちて足関節がずれた。バイクが当たった下肢は跳ね上がったおかげで骨折まではいかなかったが筋の断裂と浮腫が残った。

漢方知識のみならず、小脱臼を治すという知識がないと病気が治らないという難しい症例だった。

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