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香杏舎ノート

第150回「鍼灸師の資格が危ない」

鍼灸師として働いているのは1-2割

鍼灸師の資格を取っても鍼灸師の仕事をしているのは1-2割しかいないと言われている。
どうしてこんな状況になっているのだろう。

資格者の急増

あん摩マッサージ師、はり師、柔道整復師資格者推移グラフ

今から20年ほど前、鍼灸師を雇いたくて調べたことがある。
私が開業していた兵庫県には鍼灸学校はなく、大阪に何校か鍼灸学校があった。それから以西は四国に一校と九州に一校あっただけだ。学校が何故そんなに少なかったかといえば、厚生労働省が鍼灸を目の不自由な人のための職業として考えていて、目の健常者の学校を作らせなかったからだ。

だがそういう方針も時代にそぐわないということで全国に学校が作られるようになった。そのため鍼灸師の数が急増している。需要が一定のところに供給が増えれば資格を取っても稼ぐことができなくなる。「平成士族の没落」を参考にしていただければ分かるが、資格者の急増が原因で食えない人が増えている。

ただ、もしそうだとしても鍼灸師のニーズはあるはずだし、単に数の増加だけで鍼灸師として働いている割合が1-2割になるとは思えない。

誰が技術を教えるのか?

一般の人はあまりご存じないが、鍼灸師は学校を出ても治療できない。学校で教えてくれるのは医学知識と安全に鍼を打ち、お灸をすえる技術でしかない。イタイイタイ鍼といって腰など痛い場所に鍼を打つことは誰でもできる。だがそれではあまり効かないのだ。病気を治す技術は誰も教えてくれないから鍼灸師を続けていくことができない。
だから鍼灸師として働いている人が減っているのだ。

もしあなたが腕のいい鍼灸師で月に60万円稼いでいるとしよう。
そこに学校を出たばかりの鍼灸師がやってきた。若い鍼灸師は国家資格を持っているので、月給20万円を希望している。その鍼灸師を雇うとあなたの稼ぎは40万円になってしまう。若い鍼灸師に技術を教えながら自分の収入の三分の一が無くなってしまうことにあなたは我慢できるのだろうか? 何年かすると若い鍼灸師は技術を覚えたので独立しますと出て行ってしまう。教える側には何のメリットもない。

鍼灸の技術は徒弟制度の中で伝承されてきた。
江戸時代なら鍼灸を学びたい若者は鍼灸師に弟子入りして師匠の雑用を助けた。水汲み、薪拾い、掃除、洗濯などをして空いた時間に鍼灸を見学しながら少しずつ学んでいった。言い換えると師匠にも弟子にも経済的メリットがある制度だった。こういう制度がなければ自分の技術を誰も教えたりはしない。

学校は無事に国家試験を通すのが使命だからそれでいいのだが、鍼灸師になろうとする人は学校では食っていける技術も教えてくれると勘違いしているから鍼灸師を志す人が今も多い。

特に伝承が難しい鍼灸の治療

上手くなるためには訓練が必要だ。マッサージ師や柔道整復師も訓練が必要だが、鍼はそれ以上に訓練が必要だ。マッサージをする場合、指で悪い個所を押す。指先は一定の広さのある面だが、鍼は点でしかない。鍼を打ち、響きを得るには高度の熟達を必要とすることが理解できるだろう。

マッサージなら上手くなくても患者さんは触ってもらうだけで気持ちがいいし、柔整は保険が使える。鍼は簡単に覚えることができない技術だし、鍼を打ってもらうだけでは気持ちがいいわけでもなく、保険も使えない。

鍼を嫌がる人が増えている

もっとも大きな問題は鍼を怖がったり、嫌がったりする人が増えていることだ。鍼灸師でも鍼を打つのは好きだが、打たれるのは嫌だという人が多い。お灸は嫌がる人が多いのは説明するまでもない。

私は医者で、鍼灸だけで食べているのではないから技術を教えることに抵抗はない。だからオステオパシーの技術もマッサージも鍼灸も気前よく教えている。ただ鍼を受けたいという患者さんが少なければ教える機会が減るのは仕方ない。

気が滅入ることもある。
自分が10年も悩んで開発した技術でも、何の感謝もなく当たり前のように教えてもらおうとする鍼灸師がいることだ。こんな輩にはさすがに私も技術を教えたくない。
そのうち鍼灸師として腕の立つ人はほとんど居なくなってしまうのだろうと思う。

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