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保険漢方の終焉

第6話 国民皆保険が漢方治療を絶滅させた?

今から50年ほど前、国民皆保険が導入された。このおかげで国民はみんなが安い費用で治療を受けることができるようになった。この制度は優れた医療制度として世界的に高い評価を得ている。
さてその制度の導入の際、保険医療機関であることの届け出をすると、その医療機関では一切の自費診療が出来なくなった。このことは一見混合診療禁止に聞こえるかもしれないが、そうではない。混合診療というのは一人の患者さんに保険の薬と自費の薬を同時に出すことが禁止されていることを言う。
だが、この場合は、ともかく保険医療機関の指定を受けたならその診療所では自費の薬が出せないというものだ。

本当かどうか疑わしいのだが、先輩の漢方医から聞いた話では、ある漢方医が保険医療機関なのに自費の漢方薬を出したということで保険医療機関の指定を取り消されたというのだ。
それほど厳しい処置がすぐに取られたかはわからないが、少なくとも最近まで保険医療機関で自費の薬を出してはいけないと指導されてきた。

自費の漢方医

昔、漢方医は自費で煎じ薬を処方していたのだが、一旦保険医療機関の指定を受けると保険診療しかできなくなった。だから煎じ薬を出すことができなくなってしまった。保険に通っている煎じ薬もあるが、すべてではないし手間を考えると自費でしか出せないのは今も昔も同じだ。

そこに登場したのが保険のエキス漢方だ。確かに手軽に薬を出すことができるようになり、以前から自費で漢方を出していた先生方もそれを利用して治療を行っていった。だが難病にはやはり煎じ薬が必要だ。だが保険診療をしていると自費の薬は出せない。そういうジレンマの中で煎じ薬は次第に使われなくなっていった。

1999年バイアグラが認可された。保険の薬ではないのだが、日本で使用していいとのことになった。でも保険診療機関では自費の薬は出せない。そこで政府は自費の薬の使い方について新しい見解を示した。自費の薬もカルテを保険のカルテと別にすれば保険医療機関で使用してよいと明瞭に示したのだ。

漢方治療への影響

これは大変な朗報で、軽症の患者さんには保険のエキス漢方、難病な人には煎じ薬を出して治療ができるようになったのだ。だが長い間煎じ薬が使いにくい状況が続いたので、煎じ薬の技術はほとんど失われてしまった。

煎じ薬を保険で出していた先生の話を聞く機会があった。その先生は中医学を専門にしていたので、どうしても煎じ薬の量が多い。すると使いすぎだと言われて支払基金からお金を払ってもらえない。
どういうことかと言うと、医者は代金の30%を患者さんから頂くが、残りの70%は保険から払ってもらう。その代金の一部、もしくは全部を払ってくれないのだ。その度にその先生は、この患者さんにはこのくらいの薬を投与する必要があるとの答弁書を何枚も何枚も書いてきたが、とうとう根負けして煎じ薬から撤退した。支払い基金の気持ちも分かる。貴重なパブリックマネーを大切にしなければならないからだ。

いずれにせよ、こういった状態が長く続いたおかげで素晴らしい煎じ薬の技術は失われていった。日本の宝ともいえる漢方の技術はほとんど死に絶えてしまった。

相談薬局への影響

医者が漢方の技術を細々と伝承してきたように、相談薬局の素晴らしい腕をもった薬剤師たちも廃業に追い込まれていった。これは国民皆保険の影響ではなく、保険漢方の為だ。お医者さんが、しかも保険で漢方薬を出してくれる。患者さんは薬剤師の先生に薬を出してもらい、その処方をお医者さんに持って行って薬を保険で出してもらうということもよくあったようだ。

山本巌先生の多くの弟子の中で煎じ薬をしている先生がほとんどいないのもこういった事情からだ。
誤解せぬように断っておきたいのだが、煎じ薬を出すことは誰でもできる。より良いさじ加減ですごくよく効く煎じ薬の効かし方は長く使っていないと出来ないということだ。

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