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香杏舎ノート

第161回「遠隔診療」

iPod touchやiPhoneにカメラが付いてから6年ほどしか経っていない。
初めてiPod touchにカメラが付いた時、これは遠隔診療に使えると思った。デバイスそのものは1万円台で買え、Wi-Fi環境のある所では無料で通信できる。これほど便利なものはない。
早速、実験してみたくなった。

どの診療科目が遠隔診療に適しているかを考えた時、皮膚科から始めるのがいいのではないかと思った。
皮膚科の診断は皮膚の状態を見ることがほとんどだから、まずは皮膚疾患で診断がつかない時、皮膚科の医者とテレビ電話で診察すればいい。

そこで旧知の皮膚科医のクリニックにでかけた。
医院を訪ねてみると、驚いたことにネット環境さえない。私はポケットWi-FiとiPod touchを2台持って行ったので、「こういう風に診断できる、接写も出来るので、よく分かるでしょう」と説明した。すると「そうでっか。オモロイでんな。」といっただけだった。

仕方なく今度は耳鼻科の先生を訪ねた。あらかじめ光ケーブルが引かれているのを確かめて出かけた。パソコンもあるとのことだったが、パソコンは閉じられたままで、埃をかぶっていた。

シャーカッセン上のCTの写真を撮ったもの

シャーカッセン上のCTの写真を撮ったもの。(当時の写真)

次に整形外科の友人を訪ねた。彼はiTunesを使っている医者で、初めて文化人に出会った気分になった。
整形外科の場合、どんな診断に使うかだ。
そこでシャーカッセンにかかったレントゲン写真を接写して、写っている画面を、指を使って拡大すると、分かりにくい線状の骨折も発見できることが分かった。やはり医療に革命を起こせる可能性がある。

それほど解明度の良くないカメラでもこれだけ分かるのだから、CTなどを先に写真として送ってからテレビ電話で相談もできる。おまけにiPod touchは片手で操作できる。

開業医のレベルで遠隔診療の活動をしても世の中を動かせない。そこで大学を訪ねた。大学で新しい試みとして発表すれば医療に革命を起こせる。僻地でもかなりの医療効果を上げることができるし、医療費を削減することにもつながるはずだ。
しかし、5年前だとはいえ、准教授はポケットWi-Fiを知らなかった。

それまで私は、医者はもう少し進歩的だと思っていた。
医者は流行ってきている先進的文化やデバイスに敏感で、興味を持っていると信じていた。失望は大きかった。

iPod touchで撮った患者さんの手の写真。

iPod touchで撮った患者さんの
手の写真。初めてテレビ電話で診療した
ときのもの

最後の望みを抱いて60代の皮膚科の女医さんを訪ねた。 彼女は趣旨を十分に理解してくれ、自前でWi-FiとiPod touchを用意してくれた。そこで初めてテレビ電話で皮膚科の診断を行う事ができた。
たった5年前だが、カメラ付きのiPhoneが発売されて1年も経っていなかったから、画期的な事だった。

考えてみるとテレビ電話の活躍は医療の範囲だけではない。
例えば家電が故障した時、業者と先にテレビ電話で故障を説明しておけば部品を持って修理に来てくれるので、2度手間になる事がなくなる。工事の見積もりなどでも活躍するはずだ。

D To D か D To P か?

最近になって厚生労働省は遠隔治療の法的基準を緩めて、初診の患者さんでも対面する診療に準ずる方法が取れるなら、必ずしも対面で診察しなくても良いという基準を打ち出した。

もともと私が想定していた遠隔治療は D To D つまりドクターとドクターを繫いで診察をするというものだった。僻地の診療所に皮膚病の患者さんがやってきて、ドクターが診断に困る時、大学の皮膚科の先生に相談するといった形のものだ。こういう形式の診察は以前から法律的には問題ない。

今回の改正では D To P 、つまりドクターと患者が直接テレビ電話などの方法でコミュニケーションを取れるということで、医院に出向くことの出来ない患者さんには大変な朗報だ。もう少し医療の機械化が進めば、医療効率を上げる大変優れた方法として世界的にも注目されるようになるだろう。

どよめくネット業界

iPhoneのカバーケースに心電図を撮る装置がつけられていて、それを胸に当てると心電図の波形がiPhone上に現れる、そんなカバーケースが開発されている。医療機器が発達し、遠隔診療と組み合わされば、大変な医療効率をもたらすだろう。

ネット業界は、これからは医療健康産業だということで、沸き立っているようだが、難しい面もある。
医者を縛る法律には医師法と健康保険法があるのだが、医師法20条の対面診療の基準が緩和されたからといって、保険で診察する場合、どのように保険点数を算定できるか明確な指針はない。つまり健康保険法での扱いが決まっていないのだ。
大切な医療財源を守るために保険診療(健康保険法)では様々な規制があり、医者もそれをいつも考えて診察している。遠隔診療にどれだけ医療財源を割くべきか悩ましい問題もある。

2年ほど前、四国に住む80代の男性から電話がかかってきた。脊柱管狭窄症で歩く事ができないので、薬を送ってくれという。残念ながら初診の患者さんに電話だけで薬を送る事ができない。「法律的な問題で送る事ができない。」と返事をすると「どないしてそこまで行けと言うんだ。見捨てるという事か。」と言われた。癌の患者さんからもそんなことを言われることもある。

私のところは自費診療だし漢方の診察は脈診もあるが、大半は聴診、視診だから遠隔診療に馴染みやすい。テレビ電話で話をすれば、体格、顔輝、声の張りをみる事が出来るだけでなく、舌診や皮膚の状態も診断できる。そこで先駆けてテレビ電話による診察を始めてみる事にした。

でも本当は主治医と一緒に D To D の診察をしたい。患者さんを治せるだけでなく、お医者さんにも漢方を教えることが出来るからだ。

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