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香杏舎ノート

第97回「体の表面から出る水分」

私は飛行機が苦手だ。2~3時間飛行機に乗るのは何の苦痛も感じないが、長い時間にわたってアルミ缶のような狭い空間に閉じ込められることを想像するとうんざりしてしまう。だから遠くに出かけたことはなかった。北京、グアム、台湾など近くばかりを旅してきた。
でも近場ばかりではつまらない。たまには遠い所に出かけてみよう。いきなりヨーロッパでは機内でノイローゼになるのが恐ろしい。そこで少し遠いハワイに出かけることにした。ハワイは近いと言っても7~8時間かかる。機内で少しでも快適に過ごすためにどんな準備をしたらよいか。誰か旅慣れている人に聞いてみようと思った。ちょうどいい具合に1か月に1度、ロサンジェルスと関西を往き来している患者さんがいるので尋ねてみた。
「耳栓とか首枕などみんなが使う物はあるけど大切なのはマスクよ。」
「マスクってあのマスクですか。」
「そう、風邪のときにするマスク。薬局で売っているガーゼのマスクがいいわね。」
「何に使うんですか。アイマスクをしてマスクもすれば怪しい雰囲気になるじゃないですか。」
「飛行機の中って、なぜかとっても乾燥しているの。だからマスクを水に濡らしてしておくと口の中が乾かずに快適に過ごせるの。」

そんなに飛行機の中って乾燥しているのか。そう思いながら言われるままにマスクを持参してハワイに出かけた。飛行機に長く乗ると確かに乾燥しているのがよく分かる。
唇がカサカサになるし、よく喉が渇く。マスクを持参したおかげで機内で寝るときも快適に過ごすことができた。

機内は何故乾燥しているのか

どうして機内は乾燥しているのだろうか。外国の雑誌に面白い記事が出ていた。飛行機の乗客からでる水分は1時間あたり100ml、350人乗りの飛行機が長い時間飛ぶとその量は600リットルにもなる。この水分が飛行機に悪影響を及ぼす。機内は快適な温度に保たれているが、飛行機の外の温度はマイナス数十度、人から出た水分は結露して飛行機内のケーブルの絶縁を悪くし、氷結してラダーの動きを止める。
だから客室と機体の間の空気を除湿しながら客室にはほどよい湿度をもどしている。
客室にもどすことのできる量は限られているから客室の湿度は20%くらいしかない。

不感蒸泄

飛行機に乗っている乗客は汗をかいているわけではない。だが汗として感じなくとも皮膚の表面からはつねに水分が蒸発している。これを不感蒸泄という。この水分はとても多い。人の体重の70%は水だし、人はいわゆる[生もの]だから水分の出入りが多い。不感蒸泄の量は天候によって変わる。乾燥していれば多量の水分が体から出ていき、反対に湿度が高いと体の中に水分が溜まる。日本の夏は高温多湿なので蒸泄が妨げられる。梅雨のころ体が重く感じるのは、水分がたまったためだ。だから日本人は湿度の少ない五月晴れのような季候を好む。

体質による蒸泄の差

じつはこの水分の蒸泄が生まれつき多い体質の人、あるいは少ない体質の人がいる。
水分の蒸発が多い体質を陰虚(いんきょ)と呼んでいる。太りにくい体質で肌が浅黒い。水分の蒸発が激しいので、よく喉が渇く。体内に水分が少ないから体が熱を持ちやすく、手の平や足の裏が暑くなる。夏などに足の裏を冷たい床に押しつけると気持がいいのは足の裏が熱をもったためだ。体温が高いから蚊にさされやすい。体液が濃縮されるので腎臓結石が出来やすい。口の中も乾きやすいので口臭がきつく、歯槽膿漏になる。

反対に蒸泄が少なく、体に水分がたまりやすい体質を気虚(ききょ)と言う。色白でぽっちゃりしたタイプだ。体から水分が抜けにくいので、見かけは太っていなくても、どこかポチャポチャしている。水を飲んでも太るという、文字どうり水太りしやすい体質だ。体内に水が多いから冷えやすく気温の変化に敏感だ。雨の降る前に頭痛や関節痛を起こす。関節の病気、とくに変形性膝関節症になりやすい。また体が冷えやすいから風邪も引きやすい。

私の感想

飛行機の中でエコノミー症候群と呼ばれる病気が問題になっている。長時間にわたって座っているために足に血栓ができ、それが肺や脳に飛んで梗塞を起こすという怖い病気だ。足を時々屈伸させ、血流をよくして予防するのだが、飛行機の中は狭く、完璧には防ぎにくい。この病気の原因の一つとして飛行機内の乾燥による血液の濃縮もあるのではないかと私は思う。乾燥した空気で体の中の水分が失われ、血液が粘っこくなって血栓が出来やすくなるのだ。飛行機に乗るときはミネラルウオーターの小さな瓶を買って乗り、時々マスクを湿らしたり、喉が乾いた時に飲んだりするとよい。

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