第342回「CIA職員は英語しか喋れない」
エドワード・ルトワックは1942年ルーマニアで生まれたユダヤ系アメリカ人で、国際政治学者だ。戦略国際問題研究所のシニアアドバイザー(上級顧問)を務めている。
彼は面白いことを言っていた。指揮官の名前は明かしていないが、911テロで指揮をとっていたアメリカ人指揮官は英語しか喋れなかったというのだ。本来ならアラビア語を流暢に話して911テロを起こしたウサーマ・ビン・ラーディン(日本ではオサマ・ビン・ビンラーディンとも発音する)の生の情報を集めなければならなかったはずだ。そうすることで潜伏していたウサーマ・ビン・ラーディンを早く見つけることができたはずだ。
CIA職員は英語しか喋れない人が多い
現在、多くのCIA職員の様々な国の言葉を話すことが出来ず、生情報を収集できていない。じつは、彼らの監視の対象はアメリカ人そのものになっている。トランプ大統領は前回の選挙で当選した時、CIAが妨害工作として偽の情報を流していたのは有名な話だ。つまり、CIAの仕事はアメリカ人そのものを監視することにある。
ウサーマ・ビン・ラーディンを襲撃した時、ホバリングしていたアメリカ軍のブラックホーク・ヘリコプター1機が揚力を失い墜落したため、爆破処理されるというトラブルがあり、すぐに代替のチヌーク・ヘリコプターが駆けつけ、プラン変更を行うことで作戦は続行されたというが、みっともない話だ。
現在、CIAは民主党や共和党の党員の監視を行っている。有力な両党の支持者は誰なのか?どんな行動をとっているのか、どのくらい資金を提供しているかなど、アメリカ市民を監視しているように感じる。
なるほど語学がいらないわけだ。
(補足)
日本で販売されている年間契約の【選択】という雑誌の中で、英語しか喋れないアメリカ人がパキスタンにいるウサーマ・ビン・ラーディン攻撃の指揮をとっていたという記事が出ていた。エドワード・ルトワックが言うように、アラビア語も喋れない指揮官の記事を載せるとはとんでもなく非常識なことだ。アラビア語をしゃべることができたら、そのニュアンスからもっと貴重な情報が得られたはずだ。
- 第342回「CIA職員は英語しか喋れない」
- 2025年08月01日
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