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香杏舎ノート

第51回「西洋薬か漢方薬か」

急性の病気は西洋薬で、慢性の病気は漢方薬でじっくり治すとよい。よくこんなふうに漢方薬と西洋薬の違いが説明される。たしかに漢方は副作用が少ないので長く飲んで体質を改善するのによい。だが漢方の効き目がゆっくりばかりとはかぎらない。風邪薬のようにすぐに効果 の出る薬も沢山ある。だから慢性疾患だけに漢方を使うわけではない。ではどんな病気に漢方を使い、どんな病気は西洋医学で治すのか。これが意外と難しい。

西洋医学の進歩で治療も変わる

15年ほど前までは白内障の治療に漢方薬がよく使われた。牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)や八味丸(はちみがん)といった薬で長期に飲むと大変効果 があった。白内障の手術もおこなわれていたが術後に強度の近視になる。だから手術を嫌がる人も多かった。ところが今日では白内障の手術は日帰りでもできる簡単な治療になった。しかも眼内レンズのおかげで分厚い近視の眼鏡もかけなくてすむ。何年も漢方薬を飲むより1日で良くなり眼鏡も不要ならそのほうが楽でいい。だから漢方で治療することは無くなった。西洋医学が進めば漢方で治療しなくてすむ病気が出てくる。

漢方医学も進歩する

漢方集は西洋集のように製薬会社によって新しい薬がどんどん作り出されるわけではない。古くから知られている薬だけだ。だから進歩がないように思える。もしそうなら西洋医学の進歩によって次第に漢方薬は使われなくなっていくはずだ。だが現実はそうではない。昔以上に漢方が使われてきている。なぜか。それには2つの理由がある。その一つは西洋医学より漢方がよい病気が沢山あることが再発見されてきたからだ。西洋医学で治してみたが根本治療はできない、副作用が多いなどの理由で再び漢方治療にもどる。これが漢方が広く使われだしたもっとも大きな理由だ。第2の理由は漢方薬を応用して様々な病気に使っているためだ。たとえばエイズの治療に漢方が使われている。エイズは昔からあった病気ではない。ここ30年ほどの病気だ。だから漢方の本にもその治療方法は書かれていない。だが漢方薬をいろいろ組合せることでエイズの発症を遅らせることができる。これは東京の漢方医がルーマニアのエイズの子供達に漢方薬を飲ませることで治療に成功した。テレビで放映されていたので御存知の方もいるだろう。 こういった漢方の応用がすごく広がっている。

誤解されていることが多いのだが、そもそも漢方の古典を読んでもどんな病気に漢方を使っているのか解からないことが多い。なぜなら現代の病名で、この病気にこの薬を使うとは書いていないためだ。

風邪薬で乳が出る

たとえば葛根湯という有名な風邪薬がある。昔の本にはこの薬を風邪に使うとは書いていない。傷寒(しょうかん)、体が寒さによって傷つけられた時に使う。とくに「寒気がして後ろ首がこわばって汗が出ない時に使いなさい」と書いてある。こんな状態を昔の人は太陽病と呼んでいた。太陽病に使う葛根湯を今はもっばら風邪に使っている。 葛根湯は乳汁分泌が悪いときに使うとお乳の拙がよくなるから催乳剤としても使われる。風邪薬で乳汁分泌がよくなるなんて何だか変な感じがする。でも葛根湯はもともと風邪薬ではない。太陽病に使う薬だ。でも太陽病がどんな病気なのか明確ではない。たしかに風邪を引いたときに寒気がして汗が出ず、首が凝った感じのする時もある。だがそうでないときも多い。 催乳剤としての効果が確かめられたのは、多分、乳の出が悪い母親が風邪薬として葛根湯を飲んでいるときお乳の出がよくなったからだろう。こんな偶然から漢方薬は応用されて使われることが多い。こんな話を聞くと随分いい加減な感じがするが、もともと漢方は理論より何千年にわたる試行錯誤から生まれたものだ。だからこういった偶然を通 じて様々に応用されて使われながら発展してきた。 アトピーや鼻アレルギーといった最近増えた病気にも漢方は使われて成果 をあげている。様々な応用を通して漢方薬の新しい薬効がわかり研究もされている。漢方も発達していく学問なのだ。

意外と難しいどちらで治療すべきか

漢方か西洋医学かどちらで治療するかを判断するためには漢方に精通することはもちろんのこと西洋医学も十分に知る必要がある。特に漢方医の診察には内科、外科のみならず眼科、整形外科、耳鼻科などあらゆる科目の患者さんが来られるから西洋医学の幅広い知識が要求される。そういった知識をふまえた上で、この病気は西洋医学か漢方かどちらで治療するほうが患者さんにメリットがあるか判断していくのだ。

私の経験

私はもともと大学の循環器内科で研修した。その後、県立病院で消化器内科を学び、一般 病院では広く内科全般を担当した。漢方を勉強するかたわら市立病院の皮膚料や整形外科に通 い、他科の治療を勉強しなおした。鐘紡記念病院の漢方外来を担当しているときは耳鼻科や眼科と共同研究をしながら西洋医学の知識を広めた。西洋医学の治療が進めば漢方での治療も変わる。さらに漢方も進化するので、どんな病気を漢方で治すか、つねに西洋医学との擦り合わせをしながら治療していかなければならない。漢方医は西洋医学のこともよく知っていないと漢方のメリットを生かした治療ができないのだ。

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