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香杏舎ノート

第121回「漢方と四柱推命」

漢方を勉強しようとすると、まず突き当たる壁がある。それは陰陽五行の考え方だ。この漢方の根幹をなす思想は紀元前700年から200年の間に形成され、黄帝内経という書物に書かれている。
世の中のすべての物は陰と陽に分けられる。分けられた陰も陽もさらに陰と陽に分けることができる。そして、陰と陽はバランスをとって存在しているという。これが陰陽論。五行とは、すべての物質は木、火、土、金、水という5つの要素から出来ていて、それが互いに促進しあったり、抑制したりする関係にあるという。この陰陽論と五行論が漢方理論の中に含まれていて、漢方を論じる上で重要な思想になっている。

大学からの依頼

私は大学からの依頼に頭をかかえていた。今度、中国から中医学(中国の漢方医学)の大家を招いて講義をするから、その前座として日本漢方と中医学の違いを説明して欲しいという。私は臨床家で、こういう理論を専門に研究する立場にはない。また、漢方の理論が臨床において当てはまらない事例が多いことを良く知っている。だが、漢方を勉強するならそういう考え方があることを、一応、曲がりなりにも知っておかねばならない。講義を聞く学生が興味を持つような講義をしたいし、また正確な知識を伝えるためにも、自分の知識を再確認しておく必要に迫られた。そこで旧知の中国人に助けを求めた。その年配の中国人は中医学にも日本漢方にも造詣が深く、また日本の漢方業界の事情にも詳しかった。その人にクリニックに来てもらい、勉強会を開くことにした。

中国人と四柱推命

「陰陽五行論をうまく説明するのが難しいですよね」と私は口を開いた。「医学生に急に陰陽五行の話をしても、エイリアンの言葉を聞いているようなものですから。どうすれば分かり易く説明できるのですかね。」
「中国人にとっては別に難解な考え方ではない。」と中国人は言う。
「どうしてですか。」
「四柱推命だよ。四柱推命の理論は陰陽五行だ。教養を持つ中国人は四柱推命を常識として知っているから、漢方理論の中に陰陽五行論が出てきてもそれほど違和感を持たない。つまり、陰陽五行は中国人の日常に根付いた考え方だから、それが漢方医学の考え方に出てきても難解には感じないというわけだ。」

「すいません。四柱推命って占いでしょ。すべての中国人は四柱推命という占いを、信じているのですか。」
「信じているわけではないが、人生の参考にしている人は多いのではないか。私は子供の頃、四柱推命で北東の方向に縁があると出ていた。今、私はその方向にある日本で暮らしている。四柱推命は人生の決断の時に参考になる、人生の確率論のようなものだ。当たらずと言えども遠からずなんだよ。」
「へーえ、そうなんだ。でも、すいません。四柱推命って占いだとは知っていますが、どんなものなのですか。」
「人は生まれながらにして運命、運と命(めい)を持っている。命は変えることができない。だが運は変えることができる。例えば天子(皇帝)に生まれた人は、天子に生まれたという命を変えることはできない。だが、いかに天子であっても、運が悪ければ臣下に殺されてしまう。自分の運を自分の命(生れ落ちた時間)から考え、いい友人、いい方角、いい出会いといった風に、運を考えていく方法論が四柱推命なのだよ。四柱という4つの柱は年、月、日、時間という生まれた時を規定する4つの要素を言い、この4つの要素から自分の運命を推測する方法だから四柱推命というわけだ。」
「なるほど。でも四柱推命と陰陽五行のつながりは?」
「ひのえ馬は60年に一度回ってくる干支だ。ひのえ(火の兄)だろ。火、つまり、五行の木、火、土、金、水の火だ。土星人は土だし、木星人は木、つまり、時間、日、年、方角など、すべてのものに五行と陰陽が割り当てられているわけだから、それの相性によって運を考えていくというわけだ。」
「なるほど。そうだったんだ。それで、私の漢方の大師匠にあたる先生が易をしていたという理由が分かりました。私も四柱推命を学んでみたくなりました。」

中国哲学

四柱推命も風水も漢方理論も根っこのところでは同じ陰陽五行論からきている。日本人はそれを別々のように論じるから、ことさら分からない感じがする。さっそく四柱推命の本を買ってきて勉強したが、大切な部分、知りたい所はあまり書いていない。そんなところも漢方に似ている。多分、肝心なことは、秘密で、一子相伝なのだろう。

私の感想

講義の準備には時間がかかった。漢方用語は感覚的に使われていることが多く、日本漢方、中医学、後世派、一貫堂といったいろんな考え方が漢方の中にはあるためだ。これをうまく説明することは容易ではない。私は学生の興味を引くために四柱推命から講義を始めた。そして中医学の大まかな構築、思想について話した。講義が終わると、講義を聞きに来ていた北京中医学院を卒業した中国人医師がやって来て、「日本人でこれだけ深い中医学の話を聞いたのは初めてだ」と言ってくれた。

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