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香杏舎ノート

第58回「鍼灸か漢方か」

「漢方薬を十分に使いこなせるようになるまでは鍼や灸をしないほうがいい」と漢方の師匠が口を開いた。場所は大阪の繁華街、ビルの5階にある師匠の診療所。開け放った窓から地上の雑踏がかすかに聞こえてくる。診察が一段落して診察室には私と師匠だけになっていた。半年ほどまえから診療を見学することを許され、私はこの診療所に来ていた。

私が不思議そうに聞いていると、「鍼灸を早くから始めると漢方の腕があがらんのだよ。私が漢方を習った先生も医者が鍼灸をしてはいかんとおっしゃっていた。もっとも医者が目の不自由な人の職場を荒らしてはいけないという意味で言っておられたのだが」そう言って、師匠はにこにこ笑っている。

その時、私は「なぜ鍼灸をすれば漢方医としての腕が上がらないのか」理解することができなかった。だが、それ以後、何年にもわたって見学に行き、漢方のみならず鍼灸も教えていただいたおかげで、師匠のいった意味がだんだん理解できるようになった。

漢方薬の勉強には時間がかかる

鍼灸を自在に使いこなすには大変な努力と勉強が必要だ。だが経験のない者でも少しツボを覚えると多少の効果をだすことができる。たとえば腰痛の患者さんが来院したとする。少しばかり鍼灸を知っていれば痛みを緩和することができる。

もし早くから鍼灸を覚えた漢方医がいたとしよう。腰痛の患者が来たので漢方薬を処方する。だが効かなければすぐに鍼灸に逃げてしまう。腰痛を治す方法として漢方薬と鍼灸という2つの武器がある。このうち生兵法で使えるのは鍼灸だ。生兵法ばかりしていると漢方の腕は少しもあがらない。むろん鍼灸も上達するには大変な修練が必要だが、医者が中途半端に鍼灸を使うとだめになる。漢方薬は最初の簡単な効果を出すにもかなりの修練がいる。つまり漢方薬に十分習熟してから鍼灸をじっくり学んだ方が両方ともモノになるということだ。

鍼灸か漢方か

では鍼灸か漢方かどちらで病気を治療すべきなのだろうか。腰痛や膝が痛い患者さんも迷うに違いない。病気にもよるが重症なものは両方で治したほうがいい。骨を丈夫にしたり、浮腫を取って体質改善するのには漢方薬がいいし、鍼灸は即効性があり、 筋肉のひきつれを治す効果が高い。鍼灸で当面の痛みを抑さえ、漢方薬でじっくり中からも治す。これが一番いい。

漢方治療と聞くと煎じ薬を思い浮かべるが、鍼灸、整体などの物理療法もその中に含まれる。整形外科にはリハビリと薬物療法があり、インド医学ではヨーガやオイルマッサージなどの物理療法とアーユルベーダーの薬物治療が存在する。物理療法と薬物治療を症状や病態に応じて組み合わせる必要がある。

患者さんは鍼灸を好む

鍼灸は即効性がある。だから、どうしても患者さんは鍼灸や整体といった物理療法を好む。もし患者さんが鍼灸だけで病気を治したいと思えば、それはそれでいいと私は思う。病気を治すのはどんな方法でもいいわけだから、自分の好みにあった治しかたをすればいい。

ただ問題なのは、重症な人は鍼や灸をしてもその効果が長続きしないことだ。2~3日しかもたないことが多い。2~3日しかもたないなら、2~3日ごとに治療に行くと楽になる。だが、多くの人は2週間に1度位しか治療に通わない。体は毎日使うから、一時的に治っていても、すぐにもどってしまう。以前、私は整体師に猫背を治してやると言われて7か月で100回治療に通った。本当に効果を出したかったら、そのくらいの頻度で治療を受ける必要があるのではないかと思う。

鍼灸師もあまり頻回に通わない人を扱うのには骨が折れる。治療しても治療しても悪くなって戻ってくる。「初めの1カ月くらい集中して来てくれれば楽になるのに」と思っている。こんな人の治療は、穴のあいたバケツで水をすくっているようなもので、いっこうに効果があがらない。漢方薬は毎日飲めば毎日効くから、忙しい現代人には漢方薬の併用がいいし、やはり根本治療になる。

私の師匠は決して鍼灸を漢方薬より低くみていたわけではない。「両方ともなめてかかるなよ。とくに鍼灸を生兵法で用いると鍼灸の腕も漢方の腕も上がらんぞ」といいたかったのだ。

私の経験

ある日、肩凝りの患者さんが診療に来られた。鍼灸などの物理治療に加えて漢方治療がよいと説明した。すると患者さんは「肩凝りなんて漢方が効くのですか」と言う。 一般の人からみたら肩凝りは鍼灸でしか治らないように思える。だが慢性の肩凝りは便秘、胃炎、冷え性などが原因になっている。だからそういった体質を治せば肩凝りをしなくなるのだ。

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