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香杏舎ノート

第168回「漢方薬は食間に飲むべきなのか?」

お酒は空きっ腹に飲んではいけない。胃の中が空だとアルコールが勢いよく吸収されて一気に酔いがまわる。食べ物と一緒だと吸収が穏やかになり、ゆっくり酔うことができる。
西洋薬は食後30分に飲むことになっている。その方が胃を荒らさず、ゆっくり薬が吸収される。

漢方薬は胃を荒らさないので、食前とか食間に飲む。漢方をやり始めた頃、私はそういった昔からの言い伝え通りに食間に飲むように患者さんに指示を出していた。だが多くの人は飲み忘れる。

そもそも会社で10時や4時に薬を飲んでいたら、相当体が悪いか、頭がおかしいと思われてしまう。営業中、接客中、会議中のこともあるだろう。だから食後に飲むように変えて指示を出すようにした。薬を忘れて飲まないよりきっちり飲んでもらう方が、効果が高い。
食間から食後に変えても効果は変わりがなかった。
酒でも空腹時に飲んでも食事後に飲んでも酔えるのと同じだ。だから食後で患者さんに出してきた。

ある時、院外処方箋に食後と指示を出したら薬局の先生から電話がかかってきた。食前に変えていただかないと、支払い機関の検査に通らないという。
確かに漢方は空腹時に飲むことになっているが、そこまで厳密に守らなければいけないルールなのだろうか?

葛根湯はお湯で飲む

漢方薬、と言っても煎じ薬ではなく、エキス漢方を食後に飲むとか食間に飲むとかいった枝葉末節のことを誰が制度的に強要したか知らないが、エキス漢方薬の飲み方としてもっと大切なことがある。

富山の配置薬会社の成川一郎社長は「漢方の主張」を書いた研究者だが、会社で作ったエキス葛根湯に[熱いお湯で飲む]と説明書きを入れたら厚生労働省から文句を言われた。
葛根湯は温服が常識だ。葛根湯は汗を出して風邪を治す薬だから冷たい水では飲んでほしくない。

成川氏はお湯で飲むことが大事だと言うことを証明する論文を書いてくれと私に頼んだ。私は温服の重要性を論文にして東洋医学学会誌に投稿した。こういう知識は、以前なら必要なかった。煎じ薬ならいつも熱い時に飲んでいたからだ。

何が大事で何が大事でないかをもう少し考えたらいいのではないかと思う。
エキス漢方薬でお湯に溶かして飲んだ方がいい漢方薬の話をしよう。

大建中湯はお湯に溶かして飲む

「大建中湯を手術後の麻痺性イレウスに使ったらいい。」と漢方の師である山本巌先生が発表してから西洋医学の先生も普通に使う薬になった。
この薬を作っている会社は2社だけだ。1社の1日量は15gもある。もう1社は小太郎漢方製薬で、1日の服用量はもっと多い27g。通常の漢方エキスの1日量が7.5gであることを考えると、とても飲める量ではない。
大建中湯は山椒、生姜、人参、コウタイ(膠飴)からなる。量が多いのは、膠飴(アメ)のせいだ。

小太郎漢方製薬(コタロー)は日本で初めてエキス漢方を作った真面目な会社だ。どうして27gもの大建中湯を作ったのかと聞いたら、原典通りに作ったらこうなりますという。
じつは飴がエキスの量を多くしているのだ。多分、他社は量を多くしたくないので、飴を減らしたのだろう。

私は飴の意義を知るために飴を抜いた大建中湯の丸剤を作ってみたことがある。だが胃は悪くなるし、動物実験で犬に投与したところ痙攣を起こした。やはり大量の飴が必要なのだ。

大建中湯は冷えの便秘や冷え性にもすごくいい。
コタローの大建中湯は細粒なのでお湯に溶かして飲む。すると飴湯を飲んでいるようにとても美味しい。湯は体を温める作用もあるからますます効く。27gでもなんなく飲める。他社の大建中湯は顆粒だから湯には溶けにくい。
大建中湯はこんな風に使っていくとよい。

エキス漢方は食前に飲むといったことより、温服の方がはるかに大切だ。漢方の古典には酒で飲むとか酒が飲めないものは塩湯で飲むとか書いてある処方もあるが、残念ながらその辺のところの意義までは私には分からない。

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