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漢方治療

骨折、打撲、肉離れ、捻挫、ムチ打ち症、脳脊髄液漏出症

いずれも基本的には整形外科を受診して治療を受ける病気ですが、治りが悪い場合には丸剤がよく効きます。

疾患・症状

骨折、打撲、肉離れ、捻挫、ムチ打ち症、脳脊髄液漏出症…病名は色々ありますが、これらの病気は体に外部から力がかかることにより体の組織が損傷を受ける病気です。
外傷部位に内出血が起こり筋肉や腱が外力で損傷を受けたり、骨にヒビが入ったり、折れてしまったりします。

基本的には整形外科を受診して治療を受ける病気ですが、治りが悪い場合には丸剤がよく効きます。

頭痛や倦怠感などの症状がでる脳脊髄液減少症は原因が不明ですが、一部は外傷によるものと考えられています。

【脳脊髄液減少症(脳脊髄液漏出症)】

脳脊髄液減少症(脳脊髄液漏出症)脳や脊髄は柔らかくて傷つきやすい組織なので、頭がい骨や背骨の中に入っていますがそれだけではなく、脳脊髄液という液体の中に浮かんでいます。壊れやすい豆腐が水の入った容器に入れられているのと同じです。衝撃でつぶれないようにするためです。
この液が減少すると脳が重力によって頭蓋内で下がり、起立時に頭痛や倦怠感などの症状を起こしてくると考えられています。
しかしながら患者さんの多くは多彩な症状を訴えることが多く、本当に脳脊髄液減少があるのか疑問視されている部分もあります。多くの医者がこの病気の定義に疑問をもっています。
私が何例もの症例を経験した感じでは、本当に髄液が減少している患者さんもおられますが、どうもそうではない症例も多いと思います。

西洋医学的には自分の血液で穴の開いている場所を塞ぐブラッドパッチという方法が取られますがあまり効かないようです。
本当に脳関髄液減少症と思われる患者さんには打撲を治す丸剤を処方します。
何故かというと以前からムチ打ち症の後遺症で悩んでいる患者さんの多くに立ちくらみや頭痛があり、振り返って考えるとそれらは今でいう脳脊髄液減少症でなかったかと思うのです。そしてその人たちは打撲を治す薬がよく効いたのです。

あまりに多彩な症状を訴える患者さんは脳脊髄液減少症ではなく、その治療は簡単ではありません。

西洋医学での主な治療

手術をしない場合は保存的に治療します。関節が障害を受けた場合、悪い部位を固定して治します。

骨 折固定する方法で6~8週間で治ります。
捻挫・
むち打ち症
損傷した部位を固定して治します。
肉離れ・打撲シップや鎮痛剤の投与で治します。
脳脊髄液漏出症患者さんの血液をノリ代わりにして髄液の穴を塞ぐブラッドバッチという治療法があります。

香杏舎銀座クリニックでの治療法

まず整形外科で治療を受けてください。
骨の癒合が悪い場合や保存的治療しかない場合は当院を受診して相談して下さい。
漢方には「治打撲一方」というよく効く薬があります。

【治打撲一方】

読んで字のごとく打撲を治す薬です。内出血で溜まった血液を早く吸収させ、内出血による組織の線維化を防ぎます。
桂皮(けいひ) 、丁子(ちょうじ) 、大黄(だいおう) 、樸樕(ぼくそく) 、川芎(せんきゅう) 、川骨(せんこつ) 、甘草(かんぞう) からなります。主薬は樸樕です。

保険のエキス漢方にもある薬ですが、エキスにすると桂皮や丁子の揮発成分が飛んでしまうため、効きが悪いようです。
また、血液を早く吸収させる作用も弱いようです。

なお、上記生薬だけでは血液を早く吸収させる作用が弱いので、当クリニックでは蘇木(そぼく)、桃仁(とうにん)、牡丹皮(ぼたんぴ)などを足して丸剤を作っています。

また、むち打ち症などで長期に症状が取れない人は、衝撃で傷んだ腱や筋が瘢痕化している人が多いので、組織を柔らかくする作用のある生薬を加えて治療します。すると何年も経過したむち打ち症でも症状が楽になります。
内出血の症状が長く続く人はもともと軽い打撲でも青あざができやすい瘀血(おけつ)体質を持っています。
※瘀血(おけつ)体質については、「漢方治療における体質の重要性」をご覧ください。

この他に、骨を丈夫にする独活寄生湯(どっかつきせいとう)いう薬があり、これに続断(ぞくだん)、骨砕補(こつさいほ)などの生薬を足して骨折を治す丸剤を作っています。

平均治療期間

打撲や肉離れなどで受傷後すぐに治療を開始すると治療期間を短く出来ます。
内出血の吸収には2週間くらいかかりますが、大体半分になります。
肉離れも早く治ります。
古いむち打ち症や骨折は3~6か月の期間がかかります。

実際の症例

M.S.様(32歳)男性 鍼灸師

M.S.様症例

私の医院に勤務する34歳の鍼灸師です。転倒して足の指を打撲したとのことで、治打撲一方(自家製剤)の丸剤を処方しました。
鍼灸師は本当に早く治るのか試してみようと思って自宅で写真を撮っていました。歩くのも困難だったのに4日目には完全に治ってしまいました。
S.H.様(42歳)男性 自営業

S.H.様症例

オートバイを運転していて転倒し、下肢を骨折しました。手術を受けましたが骨がひっつかず、半年後に再度手術をしました。しかし骨はひっつきませんでした。
事故後1年して松葉杖と装具をつけて来院。骨を丈夫にする薬を投与して半年で骨折は治りました。
S.T.様(73歳)男性
1週間前にCTで硬膜下血腫があると言われました。硬膜下血腫は自然に吸収されることもあるので1か月後のCTを見てそれで血腫に変化がないなら手術と言われたといいます。
丸剤を投薬して3週間で血腫は消失しました。手術しなくてすんだと言って喜んでくれました。
H.R.様(40歳)女性 薬剤師
脊髄液漏出症で体調が悪く、新幹線にも乗れないので、ご主人がワゴン車にベッドをこしらえて東京から神戸の診療所まで連れてみえた。
白州散(はくしゅうさん)、通導散などを加減した丸剤で治療。半年で主な症状が消失しました。
Y.H.様(46歳)男性 中華料理屋のコック

Y.H.様症例

1日12時間ぐらい立ちづめで中華鍋を振っていたので、足に静脈瘤が出来てしまいました。ある日調理台の角に向う脛をぶつけたら直径1センチくらいの潰瘍が出来て半年以上も治らない状態が続いています。外科にいきましたが静脈瘤があるので、栄養が行きわたらないので傷口が治りにくいのだとの説明を受けました。
傷口のまわりに鍼をさして吸い玉で悪い血を吸いだし、紫雲膏(しうんこう)に白州散を混ぜたものを塗り込むことで2週間でよくなりました。
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