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漢方治療

慢性副鼻腔炎(ちくのう症)

アレルギー性鼻炎と同じく、副鼻腔炎(蓄膿症・ちくのう症)も当院の丸剤がよく効く疾患のひとつです。

疾患・症状

副鼻腔炎鼻腔につながっている副鼻腔といわれる空間があります。その空間に膿が溜まったものを副鼻腔炎と言います。膿が溜まるので、蓄膿(チクノウ)ともいいます。
膿が3カ月以上溜まった状態を慢性副鼻腔炎といいます。
風邪を引いた後やアレルギー性鼻炎で鼻の粘膜が弱っているとバイ菌が感染して慢性副鼻腔炎になります。

右の写真の白く映っているのが副鼻腔に溜まった膿です。膿が溜まると鼻をかんでもなかなか鼻がかめない、黄色や青い鼻がでる、鼻がノドに流れる(後鼻漏)、頭痛がする、頬がはれるといった症状がでます。
ひどくなると鼻の粘膜が増殖して鼻茸(はなたけ)と呼ばれる状況になり副鼻腔と鼻の通路を塞いでしまうので、症状がとれなくなります。

西洋医学での主な治療

耳鼻科での鼻の洗浄、抗生物質の投与で治療します。
ただし抗生物質は副鼻腔への移行が悪く、また抗生物質を長期間投与することも問題になります。

香杏舎銀座クリニックでの治療法

漢方には辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)というチクノウ用の薬があります。辛夷(しんい) 枇杷葉(びわよう) 升麻(しょうま) 知母(ちも) 麦門冬(ばくもんどう) 百合(びゃくごう) 石膏(せっこう) 黄芩(おうごん) 山梔子(さんしし)9つの生薬からなります。

主薬は辛夷で鼻を通して炎症を押さえます。
枇杷葉、黄芩、山梔子も炎症をおさえますが、化膿性炎症を抑える作用が弱いので、もう少し炎症を抑える作用の強い生薬を加え、いらない生薬を除いて丸剤を仕上げました。
チクノウは当院の丸剤がよく効く病気の一つです。

平均治療期間

およそ3~4か月

実際の症例

自身の経験 香杏舎銀座クリニック院長
ドロドロした鼻が鼻の奥にたまるようになりました。あまりに気持ちが悪いので、お湯の中に塩を少し混ぜてそれを鼻から吸い込んで口に出す、という形で鼻を洗うようにしていました。しかし、いつまでも症状がよくならないので大学病院を受診すると、鼻茸が出来ているので、手術でしかよくならないと言われました。
手術は4か月後でしたので、自分で丸剤を作り飲んでみることにしました。すると、飲み始めて2か月で症状がなくなり、手術前の検査でも、よくなっているので手術の必要はないと言われました。
漢方医をしていて本当によかったと思いました。

2か月後の状態

丸剤には、チクノウを治す薬と粘膜の肥厚を治す薬を混ぜて服用しました。MRIの断面位置が違うので見にくいと思いますが、右の副鼻腔に溜まった膿が減っているのが分かると思います。
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