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香杏舎ノート

第73回「自費診療」

もうだいぶん以前のことだが、自費だけで診療している先生のところに見学にいった。 何十年も自費だけで開業しているので、さぞかしすごい腕の持ち主なのだろう。さっそく自費診療について聞いてみた。

「先生、自費で診療するのは大変なんでしょう。」

「そりゃたいへんだよ、君、たとえば1日1,000円の薬を出したとするだろ。患者さんは2週間で14,000円もすると嫌な顔をする。でもこれが保険の薬で1割負担の人なら1日100円、2週間で1,400円にしかならない。だから自費診療をしていると値段をぶったくる医者のように思われがちだ。もともと医療保険がなかったころから私は診療しているけど保険が全盛の今みたいな時代に自費診療するのは、9割引きのバーゲンセールの隣で正価販売しているようなものだよ。」

「でも先生は腕がおありになるから自費診療ができるんでしょ。」

「特殊な治療をしなければ自費診療はできないかもしれないな。困るのは保険で治してくれませんかと患者さんに聞かれることだ。なにも好きで自費診療しているわけじゃない。保険でできない治療をしているから自費でやるしかないんだ。」

「保険で治療するのは難しいのですか。」

「保険薬というのは効果が認められ、保険で使うことが認められた薬だろ。そんなもんで治りゃあ苦労しないよ。保険で治らない人しかウチにはこないんだ。保険で治療できれば安いし患者にも医者にもいいのだが、なかなかそうはいかない。だいたい今の人は医療はタダみたいな物だと思っている。昔は病気になった時のことを考えて貯金したもんだ。」

長年、自費診療をしてきただけあって、保険診療にはいろんな思いがあるようだ。話はその当時、話題になっていた医師優遇税制に移っていった。

「医師優遇税制が悪いように言われているが、あれはおかしな話だ」と、その先生は言う。

「どうしてですか。医者だけ特別扱いになっているのでしょ。」

「医者が頼んで制度ができたわけじゃない。保険制度を導入しようとした政府が嫌がる医者に導入を促すために『税金のほうは面倒みますから、お願いします』と始まった制度だ。医者のくせに君はそんなことも知らんのか。」

保険制度ができたのは私が子供の頃で、そんな経緯を私が知っているはずもない。政府は医者を悪者にして優遇税制を潰そうとしていると先生は考えていたようだ。

空手の先生

自費の先生を訪ねてからしばらくして後、今度は保険にはいっていないという人物に出くわした。その人は空手7段の猛者で、気功師として病気の治療もしている。私は気功を研究していたので、その人のところを訪ねたのだ。気功の話が終わった後、その空手家は自分の病気のことを話だした。「この間、鼻毛を抜いたら鼻が腫れあがってね。傷口からバイ菌がはいっただろうね。痛くて眠れないし、医者に行って抗生物質の点滴をしてもらった。18万円ほどかかったけど安いね。」

「メチャクチャ高いじゃないですか。そんなにかかるはずありませんよ。」

「いや、僕は保険に入っていないんだ。保険に入ると年間80万円も払わないといけない。5年で400万円だ。僕はだいたい5年に1度しか病気をしないから、18万でもとても安いんだ。」

その空手家は保険に入ってなくても困らないのだろうか。大きな病気で入院するようなはめになると治療費は数百万ではすまない。じつはその当時、保険の申請にさえ行けば、その日からでも保険を使うことができた。ともかく申請の手続きさえすればいいので保険料を払わない人がいた。貧乏で保険金を払えないならまだしも収入があるのに払わないのは許せないと思った。まじめに保険料を払っている人が馬鹿をみることになってしまう。 ただ、ほとんど病気をしない人の保険料が年間80万円というのは確かに高すぎる。
保険というからには万が一のときの支えなのだが80万といえば保険というより税金の感じがする。おまけに保険料の大半が高齢者によって使われているから、元気な人が高い保険料を払いたくなくなる気持も分からないではない。

保険が変わってくる

最近、保険の制度が変わって、1年以上保険に入っていないと自費で診療費用を払わないといけないことになった。あたり前といえばあたり前のことなのだが、テレビでは「保険料が払えないので治療を受けれなくて亡くなった人がいる」と制度改革を批判的に取り上げていた。

保険診療で今一度思いだしておかなければならないことがある。それは医療費が実費ならとても高いことをみんなが忘れてしまったことだろう。救急車に1回出動してもらうには5万円かかる。経済状況の悪化と老齢人口の増加で、以前ほどは気軽に治療を受けられなくなった。これからどんな医療を保険でやるのか、保険料をどうするかなどの議論が盛んにされるようになってくるだろう。

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