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香杏舎ノート

第63回「視力と体の歪み」

骨折から視力が低下

骨折を漢方薬で治療することはほとんどない。整形外科の治療が緊急に必要だからだ。そんなわけで漢方による治療は、私も1度しか経験がない。患者さんは37歳の男性。オートバイを運転中に転倒して足を骨折した。手術を受けたが骨がつかず、半年後に再手術を受けた。だが、それでも骨はつかなかった。事故から1年して私のところにやってきた。患者さんは足に装具をはめ、松葉杖をついている。病気は骨折だけではなかった。最近、目が見えにくくなったので眼科にいったところ、中心性網膜脈絡炎と診断されたという。「骨折はなおらないし、目も悪くなるなんて、踏んだり蹴ったりですよ」と患者さんは落ち込んでいる。

話を聞きながら、私はある整体師の話を思い出した。その整体師は足に大怪我をした後、目がだんだんと見えなくなり、とうとう失明してしまったという。どうして失明したのか、原因不明だった。悲観にくれたが、「神社にお参りにいくと目が見えるようになった」という歌舞伎の話(壷坂霊験記)を思い出し、仏壇の前で毎日姿勢を正しながら祈ってみた。すると不思議なことに、すこしずつ光を感じるようになり、それから物がぼんやり見えてきて、とうとう完全に視力は回復した。
「どうして治ったのだろう」と整体師は考え続けた。怪我した足をかばって歩いているうちに体が歪み、それが原因で視力が落ちたこと、そして何時間も正座をすることで体の歪みが取れて視力が回復したと結論づけた。それが動機となって整体師の道に進んだ。そんな嘘のような話を思い出したのだ。

私の目の前にいる患者さんもひょっとすると足の骨折が原因で目が悪くなっているのではないか。失明の話を聞いたときは半信半疑だったが、本当なのかもしれない。骨折で上半身が歪み、目の病気を起こしているのかもしれないと思った。

骨折の薬で目も治る

骨折の薬を患者さんに処方すると面白いことが起こった。まず目がよくなってきたのだ。「目の前が明るくなる、目がよく見えるようになってきた。」と患者さんが嬉しそうにやってきた。薬を出してわずか2週間後のことだ。目が良くなるにつれ、骨折の場所の骨がひっつき始めた。そして半年で骨折も目も完全に治ってしまった。多分、目も骨折も同時に治ってきたのだろう。目は敏感な感覚器だから微妙な変化が早く分かったに違いない。やっぱり体の歪みと視力とは関係がある。そう思って研究してみることにした。(この骨折の写真は私のホームページに掲載している。)

目のよくなるツボ

当時、私は鐘紡記念病院で漢方外来をしていた。そこで、先輩の眼科の先生と協力しながらいろいろと体の歪みと視力の関係について試してみた。体の歪みを取るツボに灸をすえたり、鍼をうったりする。その後、視力を測って治療前と比べる。そんなことを何度も繰り返した。すると症例によっては視力が良くなったり、乱視がなおったりすることがわかった。

印象的だった症例をお話しよう。70才台の男性、相当に目が悪いらしく、壁をつたって手探りしながら診察室に入ってきた。病名は何だったか忘れてしまったが、眼科からの紹介だった。目のツボに鍼や灸をすると視力がよくなり0.3~0.4まで回復した。ここまで視力がでると一人で歩けるから、帰るときは診察室からさっさと出ていってしまった。

もちろんすべての人が、このようにうまくいった訳ではない。視力の出ない人もいた。 それは多分にツボの取り方が悪かったようだ。どのツボを刺激すればどれだけ効果が出るか研究しているうちに、眼科の先生が病院を辞めることになり、研究は中断してしまった。

これからの研究の課題はどこのツボが最も効果的かということと、視力が逆戻りするのをどうしたら防げるかということだが、それは残念ながら未解決のままだ。八味丸漢方薬にも目と体の歪みの両方を治す薬がある。八味丸(はちみがん)という薬だ。本来老化による腰痛を治す薬だが、白内障といった目の病気にもよく効く。これは薬の成分として腰痛にも白内障にも効く成分が含まれているせいもあるのだろうが、体の歪みが治れば、目の病気もよくなることで薬が効く部分もあるのではないかと想像している。

私の経験

私にも体の歪みと視力のつながりを思わせる経験がある。ある女性の整体師の治療を受けていたときのことだ。その女先生は私を座らせて、ゆっくりと首の筋肉を弛めていた。私は治療を受けつつガラス越しに空をながめていた。首の筋肉が緩んでくると、今まで薄曇りの青空が目にしみるような青い色になってくる。部屋にかけてあるカレンダーの赤い色もはっきりと色目が良く見える。やっぱり視力がよくなっているのだろう、「どのくらい視力が回復しているのか」測ったら面白いだろうにと思いながら 治療を受けていた。

余談だが失明したことのある先生は80歳を越えても老眼を必要としなかった。どんな工夫をしていたのだろう。

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