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香杏舎ノート

第36回「不治の病」

不治の病と聞くと、戦前ならライ病や結核を思いうかべたに違いない。幸いなことにこの二つの病気は、ここ何十年かの医学の進歩のおかげで治るようになった。現在、不治の病の代表といえばエイズや癌ということになるかもしれない。だが根本治療の薬がないという意味では不治の病は現在も多いのだ。

症状をおさえる薬しかない現実

糖尿病、高血圧、高脂血症

血中の糖やコレステロールを下げる薬はあっても糖尿病、高脂血症を治す薬はない。高血圧だって血圧を下げているだけで高血圧をもとから治す薬ではない。

変形性膝関節症、五十肩、変形性腰痛症

老化による腰や膝の痛みは西洋医学では治らない。整形外科で関節にたまった水を抜いてもらったり、痛み止めを飲んだりしても長くは効かない。治ったように思えても年をとるにつれて骨の変形が強くなって関節の自由がきかなくなる。

胃潰瘍

ガスターという良い薬ができたおかげで胃潰瘍の手術をうける人は無くなった。残念なことに、この薬は胃酸の分泌を抑えるだけで、胃潰瘍を根本的に治す薬ではない。だから薬をやめると再発する。胃潰瘍はピロリ菌が胃に感染するのが原因と考えられていて抗生物資での治療がおこなわれているが除菌が難しい場合もある。

アトピー、鼻アレルギー

アレルギー疾患も治す薬がない。抗アレルギー剤とステロイドで一時おさえをするにすぎない。重症のアトピーには、抗癌剤さえ使うことがあるが、これも症状を緩和するだけのものだ。

風邪

風邪を治す薬を発明すればノーベル賞ものだといわれる。風邪そのものを治す薬はない。せき止めや解熱剤を飲んで、風邪がなおるのを待つしかない。ほとんどの場合、一週間もすれば風邪は治る。だが高齢者の場合、風邪が命取りになることもある。

こうしてみてくると、治らない病気がいかに多いかがわかると思う。なにも肝硬変や癌だけが治らない病気ではないのだ。現在、慢性病といわれているほとんどの病気が西洋医学では治らない。だが一般の人は病気が治ると思っている。なぜだろう。それは一時おさえの薬がよく効くからに他ならない。血圧の薬を飲めばすぐに血圧が下がる。だからなんとなく治った気分になるのだ。

根気よく根本治療を

病気を治す薬のない現状では、まず病気にならないように養生することだ。糖尿病や高血圧などの生活習慣病は運動と減量で予防できる。アレルギー体質にならないためには糖分の取りすぎに注意する。
もし病気になったら漢方などで根本治療をしていくとよい。もちろんすべての慢性病が漢方で根治できるわけでない。だができる場合も多い。たとえば関節痛は、漢方薬で骨を丈夫にして骨の変形をとり、整体治療を合わせることで根治できる場合が多い。

私の経験

先日、私の姉が電話をかけてきた。「太りすぎて体が重たい。すこし喉もかわくので糖尿病かもしれない。血糖をはかったほうがよいかしら?」という。そこで私は次のように返事をした。「もし糖尿病と言われれば、あわてて食事制限や運動療法をするだろう。だが多分努力は長くは続かないだろう。もし検査をして血糖が正常ですよと言われたら、ああよかったと思って何もしないだろう。太りすぎがわかっているなら、検査をするかどうか迷うよりまず体重を減らして運動することだ。」

ほとんどの慢性病が西洋医学では治らないという認識をもつと、病気に対する考えかたがコロっと変わってしまう。まず病気にならないように養生するようになる。そして少しでも悪いとなると、できるだけ根本的な治療を試みるようになる。生活習慣病は運動して食べすぎに注意すれば、そのほとんどを予防できるかもしくは発症を遅らせたり、軽くすることができる。アトピーや鼻アレルギーは糖分を控えることでよくなる。膝や腰の痛みはストレッチと軽い運動で十分予防できる。現在の人は養生をまったくせず薬と医者にたよりすぎている。病気をどう捕えるかによって病気の治しかたも根本的に変わってしまう。

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