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香杏舎ノート

第33回「蓄積疲労」

若いときは少々無理して働いても大丈夫。無理ができる体を作っておかなければならない。そんな話を聞いたことがあるかもしれない。たしかに運動で体を鍛え、仕事に押し潰されない体を作ることは必要だ。だが体を鍛えるのではなく、単に徹夜仕事をつづけることで、体が作れると思っている人もいる。徹夜を続ければ体は順応して徹夜ができるようになるかもしれない。しかし、それは体が丈夫になったのではなく、単に環境に適応しただけにすぎない。こういった無理を重ねることでおこる蓄積疲労がどんなに怖いかという話をしよう。

癌と蓄積疲労

2年ほど前、知人の医学部教授が相談に来た。息子さんが胃癌だという。とりあえず消化器内科専門の兄に紹介した。兄によると、きわめて悪性の癌で半年もたないという。「延命できるいい方法はないのか?」と私が聞くと、「レ、ミゼラブル」とだけ答えた。

息子さんはとりあえず手術をうけることになった。胃の手術はうまくいったが、首のリンパ節に粟粒状の転移があることがわかり、それも手術をうけた。いちおう西洋医学的な治療はそこまでで、あとは私が漢方治療をすることになった。診察してみると疲労で体がゆがみ、背中に異様な凝りがあることがわかった。免疫を強める漢方を出すとともに整体治療をおこなった。背中の凝りは強く専門の整体師にも治療を頼んだ。

治療は成功し、7か月後には職場復帰をはたした。兄も驚くほどの回復ぶりで、CT検査などでも目に見える大きさの癌はなく、背中の凝りもとれて元気になった。職場の上司も癌であることは承知していて、息子さんを暇な部門に配置替えしてくれた。

仕事をしだして2~3か月たつと、残業などが多くなり、会社を出るのが12時をすぎるようになった。早く帰るように注意したが、元気なので回りの人は病気だと思ってくれない。また本人も癌が残っているだろうという現実を忘れるために仕事に打ち込んだ。本人が再び疲労を訴えるようになって2~3週間が過ぎたころ、以前あった背中の凝りが出現した。

「無理をせず2~3か月休職したほうがよい」と勧めたが拒否された。それから3週間がすぎるころから、わきの下や首のリンパ節がボコボコと腫れだした。そしてあっというまに癌細胞は全身にひろがった。発病から1年ちょっとで帰らぬ人となった。

癌は治療でおさまっていた。だが無理をして疲労が蓄積したので体の免疫力が失われ、再発してしまったのだ。このケースのように体の免疫力と癌が微妙なバランスを保っている場合、数か月の蓄積疲労でさえ命を奪う結果をまねいてしまう。

癌と免疫力

癌と診断されていなくても70歳以上の人を解剖すると多くの人に癌がみつかる。また1万に1人ぐらいの割合で、癌が自然に消えてしまうこともある。こういった事実からつぎのようなことが想像される。つまり人は癌をもっているが、免疫力が発病をおさえている。老化して免疫が弱ると癌ができる。癌が大きくなって目にみえるぐらいになることもある。しかし、それでも癌死するほどにまで癌が大きくなるのを抑えていることが多い。ときとして蓄積疲労などさまざまな理由で免疫力が落ちると癌が大きくなり、一定以上の大きさになるともはや治療に反応しなくなる。

過労死がなぜおこるか

蓄積疲労がいかに恐ろしいかということがわかっていただけたと思う。蓄積疲労はすべての病気を悪化させる原因でもある。でもなぜ疲労がたまって苦しくないのか不思議に思われるかもしれない。それは疲れがたまりすぎると、疲れているという感覚すら失われるからに他ならない。そういった状態になると、休息をとっても、もはや体は元にはもどらない。過労死はこういった中でおこる。積もり積もった疲労は時間をかけて取っていかなければならない。

治療は休息抜きでは考えられない

医者は休息がなりより大事だとよく知っている。風邪を引いているのに無理して仕事をして肺炎になったり、せっかくよくなっていた病気が疲労のために悪化するのをよく経験しているからだ。でもこのケースのように極端なのはめずらしい。脇の下や首のリンパ節をまったく触れなかったのが2週間後には1センチほどのリンパ節をいくつも触れるほどに悪化したからだ。途中の経過が信じられないほど良かっただけに、どうして職場復帰をしたのか悔やまれてならない。

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