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香杏舎ノート

第32回「食品の広告が禁止される日」

糖尿病

50年前、糖尿病の患者はわずか10万人だった。戦後の貧しい時代だから食べるのが精一杯で、飢え死にする人はいないまでもグルメとはほど遠い時代だった。だから糖尿病ときくと[旨いものばかりたべて運動しない金持ち]というイメージをもたれたものだ。

現在、糖尿病患者は約1000万人もいる。中年以降の何人かに一人は糖尿病なので、ごく普通の病気になってしまった。なぜこんなに患者が増えたかというと食べ過ぎで運動不足の人が増えたからに他ならない。

糖尿病による人工透析患者が激増

糖尿病が恐ろしいのは、血管がやられることだ。目の血管がやられて失明したり、腎臓の血管がおかされて人工透析を受けなければならなくなったりする。透析患者は現在16万人。糖尿病患者が増えているので毎年1万2千人ずつ増加している。糖尿病患者の急増から考えると、透析患者も爆発的に増加する可能性がある。

あまり知られていないことだが透析にはすごく金がかかる。外来通院で一人あたり月に45万円、年間で1兆円もの医療費がかかっている。〔女子栄養大学大学院教授 香川靖雄氏資料〕
もし急速に透析患者が増えれば医療費がパンクして保険で透析が受けられなくなる可能性も考えられる。

人工透析が医療に使われだしたころ、透析費用はもっと高かった。だから一部の裕福な人以外は透析を受けることができなかった。その当時、米国では保険による透析が受けられる幸運な人もいた。誰を選ぶかは委員会で決められた。その委員会の模様をテレビで見たことがある。サングラスをかけた委員がテーブルを囲んで座っている。委員は医療費を公平に分配するために、どの患者の透析を打ち切って、どの人の透析を開始するかを議論していた。つまりどの人を生かし、どの人を殺すかを決める。サングラスをしているのは顔を隠すためだ。こんな恐ろしい時代が再び来るとは思えないが、所得が多ければ透析費用の一部を負担してくださいと言われる時代がくる可能性は高いと言わねばならない。

厳密な血糖コントロールで透析せずにすむ

もし糖尿病になっても将来透析を受けたくなければどうすればよいのだろう。答えは簡単だ。厳密な血糖コントロールをするだけでよい。そうすれば透析を受けたり、失明する可能性は大幅に減少する。40~50歳から厳密な血糖コントロールをすれば、これらの合併症はほとんどおこらない。

血糖コントロールの基本は運動と食事制限なのだが、これが難しい。特に食事制限が難しい。こんなに食品があふれ、宣伝される時代だからどうしても食欲を刺激される。コマーシャルを見ると肉、野菜、米といった栄養素として本当に必要な食品以外の広告が多い。菓子や糖分の多い飲み物や酒のたぐいが繰り返し宣伝されている。今後、糖尿病患者が増えてくれば、タバコの広告が規制されたように食品の広告も制限される日がくるかもしれない。

食物繊維は邪魔ものだった

最近は食物繊維をたくさんとるようにマスコミで報道されている。だが1900年ころまでは食物繊維は悪役だった。食べ物に含まれる食物繊維がせっかくの栄養素を吸着して便に出してしまう。貧しい国の食料難をさらに悪くすると栄養学上では目の敵にされていた。現在の世界でも十分な食事を取っているのは5億人しかいないという。栄養過多といってもそれは先進国だけの問題なのだ。

私の経験

糖尿病にならないため、一日1万4~5千歩は歩くようにしている。休日にはできるだけスポーツすることもこころがけている。だが食事制限はむつかしい。テレビはいつも食べ物番組を見てしまうし、夜はどうしても食べ過ぎる。暇があると退屈しのぎに食べる傾向があるので、できるだけ忙しくするようにしているのだが気がゆるむとすぐに食べすぎる。食べ過ぎたときは、漢方薬の世話になる。食べ過ぎても食べた物が吸収されなければ問題ない。上で述べたように食物繊維は栄養素を吸着して栄養素が吸収されるのをおさえる。これを応用して栄養素の吸収をおさえ、なおかつ食物が腸を通過する時間を短くすれば、食べ過ぎたものは吸収されず便に出る。こういった理論から作られた食物繊維と漢方薬を私は飲んでいる。

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