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香杏舎ノート

第31回「人との距離」

独りぼっちでいるとさびしい。だからといって人とばかり会っていると、うっとおしくなる。快適に暮らしていくには人との適当な距離が必要のようだ。

体のまわりにあるバリアー

体の周囲を目にみえないバリアーが取り囲んでいる。これはアストラル体とかエーテル体とかいろんな名前で呼ばれているけど、簡単にいえば体の防空空域のようなものだ。この中に他人がはいると体は警戒警報を出す。たとえば知らない人が近づいてくると、自然と距離をとる。剣道や空手などの格闘技で他人から打ち込まれない距離を[間合い]という。人は知らないうちに他人と[間合い]をとって暮らしている。

日本人の対人距離は平均1メートル

では人との距離は何センチくらいが心地よいのだろう。日本人の場合、初対面で1メートル、友人同士で70センチ、家族で50センチといわれている(国際パフォーマンス研究所資料)。つまり知らない人や嫌いな人とは1メートル以上離れていないと、体は警戒警報を出し続けて疲れてしまう。満員電車に押し込められたり、上司の近くに呼ばれてガミガミいわれたりして疲れるのは、この空域に踏み込まれた為にほかならない。ただし「対人距離は遠いほうがよい」というわけでもない。誰もいないところで一人ぼっちでいるのもさびしい。つまり人と人の間隔は、これぐらいがちょうどよいというのが、この対人距離ということになる。

米国人の対人距離は日本人よりうんと長く3.6メートルもある。友人同士でも122センチ。日本人の他人との距離よりも遠い。だが家族になると46センチと日本人より近くなる。なぜこのように米国人と対人距離がちがうかというと、日本人は単一民族で肌の色や宗教の違いを感じずに暮らせるのに欧米では人種問題、テロなど他人に対する警戒心をつねに持たなければならない状況がある。そうした反動から気を許せる家族の間では対人距離が日本人よりうんと近くなっているのだろう。

農耕民族の対人距離は短い

中国や東南アジア旅行すると、日本のように狭い空間に人々がかたまって暮らしている。つまりアジアの他の国の人も日本と同じように対人距離が近いことがわかる。アジア人は農耕文化の中で、集団で作業する文明に慣れている。だから対人距離が近い。いっぽう牧畜や狩猟で暮らしてきた民族は、集団労働が少なく対人距離が遠い。家を建てるにも間隔をあけて住む傾向にある。

時代による対人距離の変化

若い人は密度の濃い人間関係を好まなくなった。なぜかというと、日本が農業社会でなくってきたためだ。農作業という人間密度の高い社会から密度の低い近代社会に移行してきた。それにつけ加えて核家族化や子供の数が減ったことも影響している。日本の会社はいまだに農耕社会の濃い人間密度を残してはいるが、対人距離は次第にのびていくに違いない。

人気者の対人距離は短い

日本人の対人距離は平均1メートルといったが、これはあくまで平均である。自分にとって心地よい「気」が出ている人、安心できる人との対人距離は短かい。反対に、気の合わない人との対人距離は遠くなる。よい気が出ている人を[人気者]というが、こういう人は誰にでも合う気を出しているから近づきやすい。

私の経験

人とのつきあいに疲れると、自然の中にいって自然の「気」に触れるようにこころがけている。人恋しくなると友人と食事にいったり飲みに出かけたりする。人の[気]と自然の[気]は対局にある。一人で自然の中にいると寂しくなる。かといって人の渦の中にいると疲れてしまう。人の気と自然の気、この二つの気のバランスをとることが精神的な健康を守るうえで大切だと考えている。

体が疲れると、自分の「気」が弱くなって、防空空域が狭まり他人の影響を受けやすくなる。すると、ちょっと人に会うだけで疲れたり、妙に人から圧迫感を感じたりする。そんな時はともかく寝ることだ。疲れて根気がなくなったときは防空空域が狭くなっている。体調がよいと対人関係もうまくいきやすい。

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