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香杏舎ノート

第190回「年賀状などクソくらえだ」

年賀状十数年前、郵便局に勤める患者さんから年賀はがきを買って欲しいと頼まれた。職員にはノルマがあり、売り切らない場合は、自腹で購入するという。そこで毎年、その患者さんから診察室で年賀はがきを買うことになった。

考えてみると自社商品を自分の会社の職員に売りつけるほどアコギな商売はない。おまけに郵政省は役所で、特定郵便局長は国家公務員だ。(その当時)そんな事情からだんだんと年賀状に対する不快感が高まっていった。

年賀状を送り合うという習慣が始まったのは明治以降のことだ。
幕末、坂本龍馬は土佐の乙女姉さんに頻回に書状を送っているが、当時の送料は2,000円ほどで日数も数週間かかったといわれている。無論、書状が届かなかったこともあるだろうし、そういう値段では高すぎて多くの人に年賀状を送ることはできない。
郵便制度が整い、安いはがきが確実に配布されるようになってから年賀状を送る習慣ができた。郵便局にとって年賀はがきほど儲かるものはない。一度に配送できるからだ。日本中で30億枚以上も配られている。販促のため郵政省はお年玉付き年賀はがきを考案した。

年賀状は厄介だ

年賀状を出すためには名簿の整理をしなければならない。

  • ① 送った人の名簿
  • ② 送ったが年賀状が来なかった人の名簿
  • ③ 送らなかったが年賀状が来た名簿

を整理しなければならない。一番厄介なものが ④ 喪中はがきだ。
あまり親しくもなく、10年以上会ってもいない知人からおばあさんが亡くなったので、「年末年始のご挨拶を遠慮申しあげます。」と言われてもピンとこない。だが喪中はがきを頂いた以上、決して年賀はがきを送るミスを犯してはいけない。年末の忙しい時期に名簿を整理し、年賀状を印刷し、宛名も印刷するというのは大変だ。

年賀状を送るのを止めた

子供の頃、電報が緊急を知らせる手段だった。電話がある家もない家もあった。私の家には役所の電話があったが、役所の支払い電話なので、電話をかけることは無論のこと、かかってきた電話でも長く話すことは禁止されていた。
そんな時代に年賀はがきがはたした役割は理解できる。しかし、フェイスブック、ライン、メールなどの無料で使える情報手段が複数ある時代に年賀状は不要なのではと思う。

誰にも分ることだが、年賀状は通信手段として致命的な欠陥を持っている。それは送る側も受け取る側も同じ元旦に情報をみることになるから相手に質問することができないということだ。よく年賀状を見ると、印刷された文字の間に。「お元気ですか?今年もよろしく。」などと書かれている。そういう意味で情報手段としては使えないものになってしまった。

いつしか私は年賀状を送るのを止めようと考えるようになった。自分が厄介な作業をして年賀状を送っているのだから相手も厄介な思いをしているに違いない。来年から年賀状を送りませんというはがきを出そうかと思ったこともある。だがそれは喧嘩を売っているようなものだ。そこで数年前、意を決して年賀状を出すのを止めてしまった。

私は不遜な人間

年賀状を出さない私は不遜な人間に違いない。じつは私は立っているだけで不遜な空気を醸し出しているらしい。
医学部を卒業した謝恩会の時のことだ。ビールの入ったコップを片手に立っていると血液学の教授が私のところに来て、「なんだね、君は!准教授みたいな顔をして。」それだけ言うとどこかにいってしまった。しばらくするとまた戻ってきて同じように「なんだね、君は!准教授みたいな顔をして。」というとまた立ち去っていった。それを見ていた友人が笑い転げて「お前は絶対に出世しない。立っているだけで不遜な空気が出ているのだ。」という。

それから10年ばかりして私は大学の評議員になり、その教授は学長をしていた。評議員会の席でその教授が理事長も兼任するという動議が出された。誰も反対しなかったが、私は教育現場の長が経営側の長を兼任するのは好ましくないので、「大学のオーナーでもないのに厚かましいことだ。」と親子ほども年の違う学長に向かって発言した。その後、評議員会は持ち回りになり、私の発言は阻止された。

考えてみると、私が不遜なのではなく、不遜なのは経営と教育の長を兼任したいというその教授だ。私はどこでも考え事に夢中になるという悪い癖を持っている。その教授は謝恩会の席でぼんやり考えごとをしている私の姿に敏感だったに過ぎない。

私が年賀状を出さないことで不遜な人間だと思う人もいるかもしれない。それについては謝りたいと思う。しかし、私にしてみればそんな時代遅れの通信手段で他人に無用な負担をかけたくないと思っているだけだ。私が年賀状を出さなくても年賀状を出してくださる人には時折、寒中見舞いとして近況を伝えるようにしている。

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