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香杏舎ノート

第163回「遠隔診療の凄さ」

遠隔診療の案内をHPに載せてしばらくすると、フランスから電話がかかってきた。日本人の女性からで、親族のフランス人が癌の痛みに耐えているので、治療して欲しいとのことだった。早速、問診票に症状を書き込んでもらいメールでいただいた後、スカイプで診察した。本人は英語を話さないので、その女性の通訳で診察を終えた。

漢方には様々な痛み止めがある。例えば、乳香(にゅうこう)、没薬(もつやく)だ。
キリストが生誕した時、3人の博士が3つの宝物を持ってきた。黄金、乳香、没薬だ。乳香、没薬は古くから痛み止めとして使われていて、当時、罪人を磔にしたとき、痛みを軽減させるために、ぶどう酒に没薬を溶かしたものを海綿に吸わして槍の先につけ、罪人に吸わせた。キリストはこれを飲まなかった。

乳香と没薬。それを主成分として作った丸薬

乳香と没薬。それを主成分として作った丸薬

乳香、没薬は煎じ薬としてはまずくて飲めたものではない。私のところでは丸薬にして使っている。丸薬にすると味がしないので、患者さんに喜ばれている。
漢方には他にも沢山の痛み止めがある。フランスからわざわざ連絡があったのは、私がこういった独自の丸薬を作っているのを評価してのことだろう。患者さんには無論、抗癌作用のある丸薬も処方した。

これより少し前だが、オーストラリア在住の日本人から電話が入った。歯槽膿漏で悩んでいるとのことだった。現地での治療には満足できないという。
一般的に欧米では歯科の治療費がとても高い。日本に帰ってくる予定もないとのことで口腔の写真を撮ってメールに添付してもらい、それをカルテに張り付けてから、スカイプで診察をした。薬はEMSで送った。何回か診察を繰り返すうちに病気はすっかり良くなった。

歯槽膿漏を治療する時、2つの病期に分けて治療にすることが肝要だ。排膿が続いているが、歯のぐらつきがなく、歯は歯槽にしっかりと固定されている場合と、膿は多くはないが歯がぐらつき出した場合だ。
ぐらつきがある時は、炎症を抑えながら骨を丈夫にしていく必要がある。上手くすればしっかりと歯を固定できる。

海外で暮らす日本人は医療に不安を覚えることが多い。日本ではどんな医療機関にも自由にアクセスすることが許されているし、費用も安い。海外では言葉に不自由がなくてもなかなか体調のニュアンスまで医者は理解してくれない。費用も高い。そんな中、海外にいる日本人にとって遠隔診療は威力を発揮するに違いない。

海外に国際郵便で荷物を出す人が多い。だがクリニックから直接薬を送る場合はどう受けとめられるか、以前は心配だった。10年以上前から海外赴任した人に丸剤を送っているが、問題になったことはない。郵便が税関でひっかからないか心配な人には英語の説明文も入れている。

私の漢方治療は国際的な競争力を持っていると思う。理由は独自の丸剤を作っていることだ。
煎じ薬に比べてはるかに長い期間保存が効き、煎じる手間もなく容易に飲むことが出来る。次に日本品質の良さ、いわゆるジャパンブランドも競争力だと思う。日本は医療の先進国で、国民は最先端の治療を受けている。
こういった状況の中で、西洋医学では治りにくい病気の治療に取り組んでいる漢方医の治療効果の高さを誰もが理解してくれているはずだ。

国内でも私は積極的に遠隔診療をしている。
最近、新潟在住の人が皮膚の病気で銀座に診察に来られた。次の受診日を決める際、患者さんは東京の仕事ついでに銀座に寄りたいという。生憎、その日は神戸で診察だったので、患者さんに銀座に来てもらい、患者さんの皮膚の状態をスカイプで見せてもらった。

遠方で東京までの交通費に何万円もかかるような人、脊柱管狭窄症で歩けない人、高齢者などには今回の厚生労働省の対面診療の緩和は大変な朗報になった。

東京とフランス、オーストラリアがテレビ電話で繋がり、新潟の患者さんが東京に来て神戸にいる私の診療を受ける、すごい時代になったものだと思う。
私はこれからも海外からの遠隔診療を積極的に受け入れようと思っている。日本人だけではなく、外国の人の役にも立ちたい。それにしても通信技術の進歩は医療そのものを根底から変えていくのだろうと思う。

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