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香杏舎ノート

第155回「現代医療に見捨てられた時」

漢方で難病を治す

もし末期の癌が見つかり病院で治療法がないと言われたら、残っているのは民間治療しかない。しかし、ネットを調べても健康食品などの広告を見つけることはできても信頼できるものはないように感じる。

昔は漢方も民間治療と考えられていた。
これが医療として考えられるようになったのは、コタロー製薬が煎じ薬をエキス製剤にしたこと、ツムラが多くの漢方薬が保険で使える努力をして、一般人にも漢方が馴染のよいものとなったからだ。
だが漢方薬ですら現代医療に見捨てられたときに役に立つとは考えられていない。

以前にもお話したが、私が漢方にのめり込むきっかけになったのは親族の再発した癌を山本先生が治してくれたからだ。自分でも癌の治療をするようになって、本当ならとっくに亡くなっているのであろう患者さんが元気にしている姿を見るにつけ、もっと多くの人を治したいと思うようになった。

漢方は試行錯誤の連続で発展してきた。西洋医学のような大規模な臨床試験を経て有効性を確かめるのではなく、各々の漢方医が創意工夫をして漢方の有効性を高める努力をしてきた。癌などの難病が治った場合、その確率をどうしたらもっと上げることができるかに私は心を砕いてきた。保険の漢方薬を改良して患者さんに投与したり、煎じ薬を加減してみたりしてきた。それでも飽き足らずとうとう自分で丸剤を作るまでになった。
ここまで情熱をそそいで民間治療であった漢方を効かせようと努力してきたのは、たとえ50人に一人でも漢方が劇的に効いて治る人がいるからだ。どんな病気も治せる人がいるはずもないが、たとえ確率が低くても治る人にとってはそれこそ命拾いすることになるのだからその意義は大きい。

私が努力してきたことは西洋医学で効かない病気に漢方を使いたいということであって、漢方が未病を治すといった曖昧な定義での有効性を確認することでも、西洋薬の補助的な意味で漢方を使うことでもない。伝承され民間治療と考えられてきた漢方を医療にするための努力といっていいだろう。

最近、目の変性疾患の人がやってきた。何十年もかけて失明していく病気で、その人は車の販売の仕事をしていたのだが、夜目が効かなくなり転職した。視力が毎日衰えていくので、「早くIPS細胞での移植ができるようになればいいのだが。」と言っていた。数年前に私が処方した漢方が効いて、良くはならないまでも進行が止まっている。治らないまでもそういう事が起こるとその人にとっては何にも代えがたい朗報となる。

整体や鍼灸といった民間治療を医療にする

漢方で経験したような奇跡的な治療効果を整体や鍼灸といった民間治療でも目撃することがあり、それがきっかけで鍼灸や整体にものめり込むようになった。

漢方を習っていた豊島先生は重症の肝炎にかかり生きて病院をでることはないだろうと言われていたが、お灸と整体で元気になった。本当なら豊島先生は私と出会う10年以上も前に、土に帰ってしまっていたはずなのだが、病気から40年ほど生き、天寿をまっとうしてこの世を去った。
どんな病気でも治るわけではないし、頻回に奇跡的な効果が出るわけではないが、整体といった治療法で癌患者の痛みが和らいだり、症状が改善したりすることはよく経験する。

私が漢方医としてどうやって腕を上げてきたかということは、ブログの「漢方医」と「漢方医続編」に詳しく書いたが、お灸や整体などの治療をどう医療にしてきたかかということについてはまとめて書いたことがないので、今回、民間治療の研究を「民間治療見聞録」としてシリーズで書いてみたいと思う。

最近、医科大学の教授と話をする機会があった。その教授の運転手はアゴに癌ができたため教授は口腔外科で手術をするように勧めたが、運転手は拒否した。
ではどうしたか?
お灸で癌を治したのだという。教授は人差し指で自分の目をさしながら「俺ははっきり見た。癌が治るのをこの目で。」と言った。教授とは昔からの知り合いだから西洋医学では考えられない効果を話してくれた。そうでなければ誰にでもそんな話をするわけがないと思った。

合理的に考える人は理論的根拠を求めたがる。また治る確率が低い治療だから駄目だと思う。しかし冷静に考えれば、西洋医学が見捨てた病気だから理論があるはずもないし、確率が低くても治った人にとっては命拾いするのだからこれほど大きなことはない。

私は整体で不整脈などの病気も治療する。そういう整体を健康な人が受けておれば癌を含め病気予防になるのだろうか?もしそうなら人間ドックよりはるかに有効な病気予防法になるはずだ。
こういったことを含めて「民間治療見聞録」の中で述べていきたいと思う。

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