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香杏舎ノート

第133回「健康で長生きする方法(現代の養生論)」

1972年、中国湖南省の長沙で馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)が発掘された。墳墓に埋葬されていた女性の遺体は発見当時、皮膚に弾力があり、2000年以上前の遺体とは思えないと話題になった。
1983年、私はその馬王堆漢墓を訪れた。墓には多くの副葬品が棺と共に展示されていた。その中で私の目を引いたのは導引図だ。
呼吸術と体操術をかねた導引の具体的なありさまを描いたもので、いわゆる健康体操を図解したものと考えると分かりやすい。私は紀元前からこういった運動療法が記録されていることに興味を覚えた。秦の始皇帝が不老不死の薬を部下に命じて中国全土を探させたという話はあまりにも有名だが、健康の維持のために人々は紀元前から二千年もの間様々な工夫をしてきたのだ。
だが多分、その多くは無駄に終わったはずだ。それは感染症のためだ。抗生物質の無い時代に腸チフス、コレラにかかれば日常的に健康法をしていたとしても、その努力は全く役に立たなかっただろう。

養生論

では養生論はどのくらい有効だったのだろう。多分、有効なこともあったに違いない。たとえば現在、脚気や壊血病、クル病はすべてビタミンの不足から来るものだと分かっているが、病気の起こる理由が分からなくても平均して栄養を取っている人には起こらず、そんなことから食事について様々な養生が言われてきたに違いない。
また生水を飲むなとは、私の子供の頃でも言われていたことで、生水を飲んで赤痢や腸チフスになって命を落とす人も多かったから加熱が必要だということは分かっていた。
つまり本当の原因はわからなくても経験から様々な養生論が発展してきのだ。

現在では医学の進歩のおかげで、多くの病気が予防できるようになった。公衆衛生の発達やワクチンのおかげで養生せずとも健康を害することはほとんど無くなった。今、問題になっているのは過食からの健康被害かもしれない。だが健康と長生きは人々の永遠のテーマであり、今でも様々な健康法がマスコミを賑わせる。

真向法成果

7年間一度も休まずに試した真向法。確かに効果はあるが、継続するのは大変だった。体が硬くなる60歳以上で効果を発揮するだろう。

今まで私はいろんな健康法を試してきた。医学的にみて馬鹿げた健康法は試さなかったが、鈴木東京都知事で有名になった真向法は7年間、1日も休まずに試してみた。
真向法とは簡単に言うと柔軟体操だ。4つの動作で股関節周囲の筋肉を柔らかくすることで姿勢がよくなり元気になるというものだ。4つの動作の中で正座して後ろに倒れる動作を私は元々できたので、それは写真には撮っていない。1枚1枚の写真はおおよそ1年おきに撮ったもので、ゆっくりとだが体が柔らかくなっていくのが分かる。
7年間1日も欠かさずと口で言うのは簡単だが実行は大変だ。旅行中も、熱のある時や酒を飲んでしんどい時も続けてみたが、言われているほどの効果を実感できなかった。

体を鍛えるためにジムに通い、筋肉トレーニングをやってみたこともある。
250回ほど通ったところで体調を壊してしまった。どんなに食べても太らなくなり、筋肉質になったが免疫が落ちて原因不明の関節炎がおこるようになった。ジムでは過酷な運動をしたわけではない。筋肉を太らせていくのに必要な最低限の運動をするだけで体を壊してしまった。忙しく仕事をしながら体を鍛えるのは時間的にも体力的にも難しいことだと分かった。

そんな中で有望な養生法を2つ見つけた。
一つは食べ過ぎない事。とくに甘い物を控えるととても体調がよくなる。だがこの養生は少しでも気を抜くと続けることが難しい。2年とか3年という期限を切っての養生なら出来るのだが、一生食べ過ぎに注意することは難しい。旅行に行って食べ過ぎたらそれが癖になり、いつのまにか食べ過ぎ状態が日常でも起こっていたりする。

もう一つの養生法は偶然見つけたものだ。それは整体だ。続けるのは簡単でしかも体調がよくなる。
以前にも書いたことがあるが1日おきに100回整体に通ったことがある。治療師が、猫背を治してやるといったので、続けて通ってみたのだ。すると猫背が治ると同時に肩幅が広くなって持っていたジャケットがすべて着られなくなってしまった。治療を受ける側からする側に変わって20年以上経つがこれほどいい健康法はない。患者さんを見ていると風邪を引かなくなり、元気に動き回れるようになる。

印象的だった症例を上げよう。59歳の男性、会社役員だ。5年ほど前から毎週整体に通うようになった。風邪を引かなくなり、過酷な仕事もこなせるようになった。スイスに行って次の日にシンガポール、そして中国といったスケジュールをこなし、会社では怪物と呼ばれている。整体のおかげで出世したようだ。

パソコンの出現で仕事が変わり、ほとんどの人が動かなくなった。だから体が硬くなり、体調を壊している人が多くなった。時代によって病気も養生も変わってくる。今は整体がいい養生の方法なのかもしれない。

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