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香杏舎ノート

第115回「慢性疲労症候群」

6ヶ月以上続く慢性の疲労、微熱、脱力感、思考力障害などがあると慢性疲労症候群と診断する。慢性疲労症候群は20年ほど前、アメリカで提唱された病気の概念だ。時々発熱し、リンパ節が脹れ、全身倦怠感がある人、それはエイズ(後天的免疫不全症候群)ではないか。エイズの存在が知られ始めたその当時のアメリカの医師たちはそう考えた。(実際にはある地方で起こった伝染性と思われる疲労を調査することから研究が始まった。)ところが詳しく調べてもエイズの感染がない。では原因は何か。いろいろ調べても原因になるような病気はない。こういった疲労をどう定義づけ、どう診断し、治療するかが問題になった。そこで6ヶ月以上続く全身倦怠感、微熱、リンパ節腫大、筋力低下といった項目を設け、それに適合する患者さんを慢性疲労症候群と定義した。

もともとがエイズを除外したような診断方法だから病気自体の定義が曖昧で治療法もはっきりしない。たいていの病気は疲労感から症状が始まる。だから慢性疲労症候群という診断名が適当なものかも疑われる。ただし、慢性の疲労で仕事や家事ができないで悩んでいる人はとても多い。

身近な患者

ある日、親戚の女の子が診察を受けに来た。疲れやすく、勉強も仕事も長くすることができない。疲れると頭痛、はきけ、腹痛がおこる。診察しながら慢性疲労症候群のような症状だと思った。その子を私は小さい時から知っているが、とても元気だった。小学生の頃、座敷の角柱をサルのように登ったのを覚えている。こんな子が疲労を訴えるなんて何かおかしいと思った。その子は関西の有名私立大学を卒業し、資格試験を取るために遅くまで勉強するようになってから異常な疲労を覚えるようになったという。

過食疲労と不動疲労

どうして疲労するのか。疲労する原因は何なのか。疲労と聞いてまず思い浮かぶのは筋肉疲労だ。重い物を持ったり、走ったりすれば筋肉が疲労する。でもその子は運動をしていない。運動しなくても疲労するのだろうか。考えてみると、じっと同じ姿勢を保つというのも楽ではない。姿勢を保つ起立筋という筋肉が疲れるのだ。つまり勉強や仕事で長い時間、同じ姿勢を維持しても、やはり筋肉は疲れる。このじっとしていて疲れる筋肉疲労を不動疲労と私は呼んでいる。

さらに過食疲労というのもある。食べ過ぎると動くのが億劫になる。食べ過ぎは疲労を起こす。過食疲労や不動疲労があると聞いてもピンとこないが、ブロイラーのように運動もせず食べてばかりいれば体調不良から疲労を感じるのは当たり前だ。当たり前のことを当たり前と感じないのは、肉体労働だけで疲労するという思い込みが強すぎるからに他ならない。人間も放し飼いの鶏のように運動していれば、それだけで元気になる。

疲労から不登校、フリーター、ニート、痴呆まで

こういった疲労の他に精神的疲労も以前より強まっている。世間は失敗を許さない不寛容な社会に変わってきた。「若いころは少々羽目をはずしても・・・」といった甘えは今の社会では許されない。 慢性疲労症候群という病気が本当にあるのかどうかは知らないが、現代人に多い疲れは不動疲労、過食疲労、そして精神疲労の3つが積み重なった物の様に思える。疲労が中学や高校の生徒に起これば不登校になる。大学生は正規に就職する自信がないからフリーターになる。もっと症状の重い人はニートになる。そんな感じがする。
そして老後、この3つの疲労が重なると、何事をするのも面倒になり、ボケが始まる。

治療

ドリンクを飲んだり、マッサージを受けても疲労は取れない。私の所では、まず特殊な生薬で体にたまった食毒を洗い流す。すると体重が3~4キロは減って急に元気が出てくる。さらに整体で体の凝りを緩めてやる。不動疲労と過食疲労をこうして治していく。するとほとんどの人が元気になる。ただし、あまりに忙しい環境の中で治していくのは後から疲労が追いかけてくるから簡単にはいかない。

私の経験

あるとき相当キツイ治療をする整体師がいると言うので体験治療に出かけた。何回か治療を受けると急に体が軽くなり、疲れが溜まっていたのを実感した。またある時、食毒(食べ過ぎで腹に溜まった毒素)を出す薬を自分で作って飲んでみたら6キロも体重が減り、忙しく働いても疲れなくなった。不動疲労や過食疲労という考えかたは、こういった自分の経験に基づいている。

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