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香杏舎ノート

第104回「水虫体質」

男の人は女の人より水虫になりやすい。だが男の人でも水虫にならない人もいれば、年中水虫に悩まされている人もいる。何故だろう。多分、水虫になりやすい体質があるのだろう。水虫は白癬菌というカビが原因だ。カビが生えるのは湿度と温度が高いときだから、水虫のよくできる人の足は、普通の人より湿度も温度も高いということになる。

体質からくる足裏の温度差

本来、足先は体温が低い場所だ。体が冷えると真っ先に冷たくなるのが足先。だから足先は冷たいものと決まっている。だが、まれに暑くて困るという人もいる。そんな人は冬でも布団から足を出さないと眠れない。暑くなると足を出し、寒くなると足を引っ込める。こんな体質の人(そのほとんどは男性だが)は意外に多いものだ。
男の人は基本的に女の人より暑がりだから足先の温度も高い。男と女の行動を見ていると足先の温度の違いがよく分かる。男はスリッパを履いていても、すぐどこかに脱ぎ忘れる。電車の中でも靴を脱ぎたがる。女の人は冷えるからと、靴下を履いて寝る人もいる。つまり足の温度差は水虫の頻度の差になって現れてくる。

足裏の湿度

体温が高い人は汗をかきやすい。暑くなると体全体に汗をかく。顔も胴体も足にも汗をかく。じつはこういう汗かきとは別に、手のひらと足の裏にだけ特別に汗をかきやすい体質の人がいる。そんな体質の人が本当にいるのか、いろんな人の手のひらを観察してみよう。カサカサの人もいれば、しっとりした手のひらの人もいる。手がしっとりした人は、10人中2~3人くらいはいる。そんな人は足にも特別たくさん汗をかく。だから靴底が湿る。湿って靴底のメーカー名がすぐに読めなくなる。俗に油足とも言う。
足が湿気をもてばカビが生えやすい。足の裏に汗をかきやすい体質で、暑がりの体質なら水虫は難治となる。

靴の問題

風通しの悪い所に食べ物を置いておくとカビが生える。足も同じだ。1日中靴を履いている人は、風通しが悪いから水虫になる。最近、若い女性でも水虫が増えてきた。ブーツといった通気性が悪く、熱のこもりやすい靴を履いているためだ。本当は夏の暑い日など靴を脱ぎたいのだが、仕事をしている人はそうもいかない。せめて1日に1~2回靴下を履き変え、靴も毎日履き変える必要がある。靴底は汗を吸って湿るから、靴を乾燥させなければ靴下だけ変えても意味がない。こういう努力を怠っていれば、いくら薬を塗っても水虫は治らない。

体質改善できるか

体質を治すことができれば水虫になりにくくなるはずだ。だが素足で生活していれば、まず水虫にならない。だから病的な体質とは言い難い。また体質を少々改善したところで、靴を履いた生活が長ければやはり水虫になってしまう。

手足は年齢とともに乾燥してくる。子供のころは本のページがめくれていたのに次第にツバをつけてページをめくるようになる。足の踵もひび割れてくる。また暑がりだった人も歳をとると冷え症になる。冷えと乾燥のおかげで歳をとれば、若いときほどひどい水虫にはならなくなる。

暑がりの人の体質改善を試みた経験はないが、病的な汗をかく人の治療をした経験はある。書類を手にとって読んでいるだけで書類がベタベタになる。字を書くと手からしたたる汗で字がにじんでしまう。いままで多くの人を治療したが、あまりうまくいかなかった。ただ1人だけ完全に治った。手が乾いて書類がめくりにくいというほどによくなった。治った人の足も汗かきでなくなったかどうかはわからなかった。いずれにせよ、水虫になりやすい体質の人は靴を中心とする環境改善を重視して水虫を治してほしい。

私の経験

暑がりの人や汗かきの人の体質改善は難しいが、反対に冷え性を治すのは比較的楽だ。面白いもので冷え性を治して足が冷えなくなると、いままでかかったことのない水虫になったりする。やはり足の温度と湿度の影響が大きい。漢方で水虫の薬としていいのがあるかと聞かれると、私は迷うことなく西洋薬の塗り薬を勧める。水虫には西洋薬のほうがよく効く。

以前、足の爪に水虫が入って爪白癬になったことがある。親指の爪の一部だけだったが、ショックだった。爪白癬は爪が生え変わる数ヶ月間も薬を飲まなくてはいけない。面倒なので、爪やすりで表面を削り、軟膏を塗りこんだら2~3週間で治ってしまった。でもこの方法は過激すぎて、人には勧められない。

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