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保険漢方の終焉

第9話 メーカー主催の講習会が漢方の伝承を困難にした

秘密にされてきた漢方処方

中国では新しい漢方の処方が見つかると親、子、孫の3代に渡ってその処方が効くかを検証し、効果が確かだと分かると秘伝の漢方処方帳に載せて大切に受け継いでいった。その処方は秘伝とされ決して他人が見ることはできなかった。ただそういう記載も一時的だが歴史のいたずらの中で表に出ることがあった。

献党処方集の一部1949年、毛沢東が中国を支配した。その時、中医学で開業している医家に向かって、もし新生中国で中医師を続けたいなら秘伝の処方を1つ共産党に差し出しなさいという命令を出した。この指令によって差し出された処方を献党処方という。
献党処方を集めた献党処方集はほとんど失われてしまったが、残っているものもある。図は本の一部を取り出したものだが、処方の由来は祖伝3世秘方とある。
漢方処方は知的財産として特許が取れるわけではないし、処方が広まってしまえば誰が一番初めに処方を工夫したかと言う事さえ忘れ去られてしまう。こういった状況は日本も同じで、漢方の知識は大切に守られてきた。

漢方メーカー主催の講習会

昔は漢方メーカー主催の講習会しか漢方を学べる場所はなかった。講習会は初期の段階では一般の医者に漢方を理解してもらうためには大変に役に立った。多くの漢方メーカーの主催した講習会は一般の西洋医学の薬品メーカーに準じたもので、参加者の便宜を図るためにタクシー券を配布し、講演後の懇親会をセットにしたものだった。

西洋薬メーカーの講習会は特許を取った新しい薬を理解してもらうための勉強会なのだが、漢方メーカーの場合は特許の取れない漢方の使い方を漢方医に講演してもらうことになる。
常識的に考えると講演する漢方医は秘伝の処方を公開することになり、しゃべればしゃべるほど損することになる。だが当時の漢方医は漢方を理解して欲しい気持ちが強かったので自分が得意とする処方を気前よく講演していた。

伝承医学と西洋医学

何故、当時の漢方医は気前よく講演したかというと、今まで日陰者扱いされていた漢方が、実際にはこれほど効くのだと主張したかったからだと思う。漢方の成果を多くの医者の前で発表したかったのだろう。これも歴史のいたずらといえるかもしれない。
今でもメーカー主催の講習会は続いているが、誰も貴重な処方を言わなくなった。これだけ漢方に興味を持つ医者が広がれば、誰も積極的に知識を発表しなくなる。漢方に一定の効果があることはみんな理解しているからだ。

漢方知識は秘密主義で、弟子には教えるが、一般に広く処方を教えることはない。私の「開業医と無人島の毒芋」をお読みいただくと分かっていただけると思うが、あまりに知識が広がりすぎると自分の首を絞める結果になる。また中途半端に薬を使っても効かない場合が出てくる。
困ったことに講演会で育った医者は漢方薬のことを特許の取れた西洋薬のように思ってしまった。飲食のサービスを受け、タクシー代ももらってユニークな知識を教えてもらえると勘違いしてしまったのだ。

考えてみると漢方医学ほど講習会に馴染まないものはない。伝承医学とはよく言ったもので、数人までの弟子に実際の診療をさせながら奥義を伝授していくのが本当の漢方教育の姿だ。病気が治らない場合、臨機応変に処方を変え、またはさじ加減をしていくことが重要だからだ。

私の師である山本巌先生の勉強会について触れておきたい。
先生は自分の経験した処方を弟子に公開して、それを追試して論文にしてもらいながら漢方の近代化を図ろうと考えられた。つまり、漢方の考え方やよく効く処方を教えるからそれを後世に残せというものだった。だが残念なことにほとんどの弟子たちはその処方を自分で使うことはあっても文字に残すという作業をしなかった。九州の小郡から大阪の山本先生の診療所まで片道4時間かけて毎週通っていた福富先生、徳島から毎週飛行機で来ていた坂東先生が山本先生にまつわる書籍を出版し、私や高橋先生が論文を書いた。また名古屋の鶴田先生も山本巌先生の本を書いた。だが100名を越す弟子がいたのに、伝承はあまりうまくいかなかった。漢方知識を効率よく伝承するのは難しいのだ。

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