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保険漢方の終焉

第5話 漢方医学のブランド化

マーケティング理論の中にブランディングという手法がある。商品のブランド価値を上げて顧客満足度を高める手法だ。
ヨーロッパの老舗ブランドであるシャネルやカルティエといった会社は自分たちのブランドを守る為に細心の注意を払って来た。決して値引きをせず、王族、貴族の御用達の品というイメージを守ってきた。そういうブランド力があるがゆえに長く会社を続けることができる。

リーマンショックの時、CNNを見ているとカルティエのCEOがインタビューに答えていた。フランス訛りの英語は聞きにくかったが、「高級品の売り上げが落ちている中で、カルティエは大丈夫か?」との質問に「カルティエは世界大戦、大恐慌、動乱などがあった歴史をくぐり抜けてきた。そんなもの問題ではない。」と言っていた。それほどにまでにブランド力は大切なのだ。

漢方医学もブランド化する必要があった。
細々と開業医の中で受け継がれてきた漢方医学は胡散臭い民間治療と思われていたからだ。私が漢方の研究を始めた30年前、看護師に「そんな迷信的なものを信じて」と笑われたことを思い出す。

大手漢方メーカーは様々なブランディング手法を駆使してきた。
医者を集めた講習会では開業医には講演をさせず、市民病院の院長といった肩書きのある医者に漢方知識を教え込み、にわか講師に仕立てあげて講演をさせた。

印象に残っていることがある。私の師匠である山本巌 先生が 講演会で「手術後の麻痺性イレウスに大建中湯がいい」と、今まで知られていない使い方を紹介した。それを聞くと漢方メーカーは九州の国立病院の先生がその使い方を見つけたことにして全国に広めた。

さらに漢方のブランドを高めるために様々な有名大学に寄付講座を作っていった。「漢方は大学病院でも使われている薬ですよ」いうわけだ。このブランディング作戦は大変な効果を上げ、誰も漢方を民間治療と勘違いしなくなった。

大学の漢方外来の実力

ある時、有名大学の寄付講座の医者が見学を希望して私のクリニックにやって来た。新進気鋭の漢方医で、学会発表も積極的におこなっているという。私は原則的に見学を許していないのだが、世話になった人の紹介だった。その先生は調剤室に椅子を置いて、診察室を覗きこむような感じで見学した。

翌日、その先生から長いメールが来た。私が話したことについて疑問に思うことが綴られていた。昨日、初めて会ったばかりなのに私の言ったことはオカシイといった感じのメールだ。その中にこんな質問があった。「先生は桂枝(シナモン)が体を温める作用があるといったが、本には血流を良くする作用があると書いてある。体を温めるとは書いていない。どういう意味ですか?」私は驚いて次のようにメールを書いた。「酒を飲むと血流が良くなり、体が温まります。紅茶を飲むよりシナモンの入ったチャイのほうが体が温まります。桂枝だけを飲んでも分かることです。」こんな知識で彼が漢方治療をしていることに驚いた。

以前、私は出身大学に漢方外来を作りたくて努力していた時期がある。30歳代の若さで大学の評議員になった私は経営陣に働きかけたが、漢方外来を作ることが出来なかった。そういう経験から大学で漢方医としての経験を積むことは出来ないことを良く知っている。彼は手探りで診療をしているに違いない。

北里大学の東洋医学外来は1972年に日本で初めてできた本格的漢方外来であり、自費の煎じ薬を用いた診療をおこなっている研究機関だ。
一方の大手メーカーの寄付講座は漢方エキスだけの診療をおこなっている。同じ大学病院の漢方外来だが、まったく異質なものだ。

大手メーカーはブランディングには成功したが、寄付講座で診療する医者も患者も漢方の治癒力はこの程度だと勘違いしているだろう。いい腕といい薬がなければ薬の効果は期待できない。寄付講座の医者は西洋薬メーカーが治験を頼みにきたような感覚で診療に取り組んでいるのだろうが、その実態は単なるブランディングに過ぎないことに気づいていない。これだけ広く使われている薬を大学で研究する必要はない。

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